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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

『新聞ちぎり絵教室』に行ってきました♪

2023-03-09 10:51:38 | 紹介

〜本と歩こう(44)〜


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

今回は2月1日(水)・8日(水)に中央公民館で行われた、新聞ちぎり絵教室のご報告です♪

講師は、武田美代子さん。明るく元気な大阪弁で、新聞紙の選び方やちぎり方を説明。午前10時から12時の間、参加者5名が作品づくりをしました。

図書館で、『新聞紙でつくる春夏秋冬水切り絵』(小川政子著 PHP研究所 2012年)という本を読ん

で、新聞ちぎり絵に目覚めたという、武田さん。まさに「人生を変えた」一冊ですね!

(上記の本はすでに絶版で、山梨県内では甲府市立図書館のみ所蔵しています)

 

武田さんによると、新聞ちぎり絵の利点は、①材料にお金がかからない ②子どもからお年寄りまで安

全に楽しめる(はさみを使わない) ③発想と工夫で自由に表現できる、とのこと。

人にもお財布にもやさしい趣味ですね

新聞ちぎり絵のつくり方は、いたってシンプル。

まず、絵筆を水で湿らせながら、新聞紙の切り取りたい部分になぞり、ぬれて柔らかくなったところか

らちぎっていきます。

ちぎった紙の裏にのりをつけて、自分の好きなように台紙に貼り合わせていきます。

初回の教室では、簡単な丸や三角で、風船と山を描く練習をしました。風船の糸の部分は、細く裂いた

新聞を縒(よ)って、こよりにして貼ってあります。

2回目は自由制作。自分の好きなものということで、私も季節の絵はがきをつくってみました。

武田さんがつくってくださった、消しゴムはんこで「れ」の字を押せば。ほら、完成です!

見本作品の一例★

武田さんは作品づくりについて、「最初から難しいと思わないで、どうやったらできるかな?って考えてみて。身の回りにあるものをよく観察すると、毎日が発見の連続になって楽しいですよ。」とアドバイス。

みなさんも身近なものや景色を、楽しくちぎり絵で表現してみませんか?

 

 

本と歩こう(44)

『別冊太陽 山下清』

山下浩監修 平凡社 2021年発行

出版社の著作権に基づいて書影を使用しています

 

武田さんご紹介の本は貸出中だったので、他の本を選びました。

「裸の大将」としても知られる画家、山下清

小学校高学年の頃に吃音でいじめられ、千葉の八幡学園に転校。

図工の時間でちぎり絵の才能を開花させ、青年期以降は美しい景色を求めて全国を放浪。

純粋で素朴な美しさを放つ作品の数々に圧倒されます。

ほしよりこの漫画も楽しめるお得な一冊です。

※昇仙峡の「影絵の森美術館」には、山下清の作品が所蔵されています。

 

―取材へのご協力、ありがとうございました―


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湯村八蹟の地蔵古墳・こうもり塚

2023-03-06 11:02:58 | 紹介

古墳は意外と身近にある!


こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。

市民レポーター野呂貴美恵」です。

 

古墳が身近すぎて、全くノーマークでした。戦国時代を乗り越え、戦争で壊れることなく、歴史的に奥深いものだと知ったので、再度探訪しました。

湯村八蹟の一つである『地蔵古墳・こうもり塚』です。

 

※2022年5月広報紙「とびだせ市民レポーター」で湯村八蹟を訪れています。

古墳からは、造られた時代・埋葬されてかたの権力の大きさがわかります。

古墳の造り方には流行りがあることから、いつの時代のものなのかわかるそうです。

「地蔵古墳・こうもり塚」は、古墳時代後期に造られていた『横穴式石室』でした。

 

この石は、湯村山の石を切り出したもの。

古墳は、勝手にデザインを決めて造れません。大きさも、形も埋葬される方の権力次第。即座に造れるものでもないので、生きている現役の頃から、造らせていたそうです。

地蔵古墳・こうもり塚は個人所有地のため、発掘調査が行われていませんが、甲府市教育委員会歴史文化財課の方から伺った、考察事項を下記に。

【この古墳から考えられること】

・2つの古墳が近くにあることから、埋葬された方は近しい関係性にあったかも。というのも親族の場合は、ひとつの古墳に埋葬されることが多いので、親族ではなさそう。

 

・石室の規模も大きくない。権力の範囲は、そこまで大規模ではなかったかも。

山道をさらに進むと休憩所もあります。

山歩きに疲れたら、ひと休み。

 

多くの古墳は、1500年以上前からある歴史的財産です。

知っているか知らないかで、全く同じものでも見方が変わってきます。この積まれた石たちが今に至るまで、どんな情景を見てきたのか想いを馳せてきました。


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