◆〜本と歩こう(44)〜◆
こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は2月1日(水)・8日(水)に中央公民館で行われた、新聞ちぎり絵教室のご報告です♪
講師は、武田美代子さん。明るく元気な大阪弁で、新聞紙の選び方やちぎり方を説明。午前10時から12時の間、参加者5名が作品づくりをしました。
図書館で、『新聞紙でつくる春夏秋冬水切り絵』(小川政子著 PHP研究所 2012年)という本を読ん
で、新聞ちぎり絵に目覚めたという、武田さん。まさに「人生を変えた」一冊ですね!
(上記の本はすでに絶版で、山梨県内では甲府市立図書館のみ所蔵しています)
武田さんによると、新聞ちぎり絵の利点は、①材料にお金がかからない ②子どもからお年寄りまで安
全に楽しめる(はさみを使わない) ③発想と工夫で自由に表現できる、とのこと。
人にもお財布にもやさしい趣味ですね♪
新聞ちぎり絵のつくり方は、いたってシンプル。
まず、絵筆を水で湿らせながら、新聞紙の切り取りたい部分になぞり、ぬれて柔らかくなったところか
らちぎっていきます。
ちぎった紙の裏にのりをつけて、自分の好きなように台紙に貼り合わせていきます。
初回の教室では、簡単な丸や三角で、風船と山を描く練習をしました。風船の糸の部分は、細く裂いた
新聞を縒(よ)って、こよりにして貼ってあります。
2回目は自由制作。自分の好きなものということで、私も季節の絵はがきをつくってみました。
武田さんがつくってくださった、消しゴムはんこで「れ」の字を押せば。ほら、完成です!
★見本作品の一例★
武田さんは作品づくりについて、「最初から難しいと思わないで、どうやったらできるかな?って考えてみて。身の回りにあるものをよく観察すると、毎日が発見の連続になって楽しいですよ。」とアドバイス。
みなさんも身近なものや景色を、楽しくちぎり絵で表現してみませんか?
★本と歩こう(44)★
『別冊太陽 山下清』
山下浩監修 平凡社 2021年発行
※出版社の著作権に基づいて書影を使用しています
武田さんご紹介の本は貸出中だったので、他の本を選びました。
「裸の大将」としても知られる画家、山下清。
小学校高学年の頃に吃音でいじめられ、千葉の八幡学園に転校。
図工の時間でちぎり絵の才能を開花させ、青年期以降は美しい景色を求めて全国を放浪。
純粋で素朴な美しさを放つ作品の数々に圧倒されます。
ほしよりこの漫画も楽しめるお得な一冊です。
※昇仙峡の「影絵の森美術館」には、山下清の作品が所蔵されています。
―取材へのご協力、ありがとうございました―