きみどりの窓

通りすがりに窓から覗いてみてください。

東急東横線の地下化工事を見学!

2009-12-02 | 散歩
東急電鉄では、東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転を目指して、渋谷~代官山間の地下化工事を行っています。
このたび、その工事現場を見学する機会を得ましたので、そのご報告です。


工事区間の延長は、約1.4kmで、渋谷方の508mをシールド工法、その先の代官山方は開削工法でトンネルを作っていきます。
今回、見学したのはシールドトンネルの工事区間です。

(↓)新・渋谷駅の端部から代官山方面を見たもので、シールドトンネル区間の開始部分です。

新・渋谷駅はすでに副都心線が変則的2面2線で開業していますが、直通運転時は2面4線の駅になります。
その4線が複線に収束しシールドトンネルに吸い込まれていく部分ですね。

(↓)上の写真のシールドトンネル入り口の上に掲げられている横断幕です。

工事には多くの企業と人がかかわっていますから、「チーム」としての結束を高めようというものなのでしょうか。
しゃれた横断幕は、ちょっと意外でした。

(↓)その横断幕からトンネルの先の方を見る

トンネル内が暗いのと、歩きながらの撮影ということでほとんどの写真がぶれてしましました。

この後、シールドトンネル工事の先端部まで歩いて行きました。

(↓)途中、ところどころに現在地を示す「小旗」が掲げられています。
現在地は、渋谷方起点から132mとなっています。


(↓)そして、これが我々が行ける最先端部。シールドマシンの直後です。

この地点で、渋谷方から260m位のところで、シールド工事区間(508m)のほぼ半分というところです。
まだ半分?との思いがありますが、508m先に到達するのは、来年早々を予定しているそうです。

さて、このシールドトンネルの特徴的なところは、複線断面を一気に掘って行く点と、その断面形状です。
一般的なシールドの断面は円形だと思っていましたが、ここでは(↓)のような矩形の形状をしています。

オレンジ色の部分がカッターで、それが回転するアーム(緑色の部分)に取り付けられています。
さらにそのアームが回転する台座(黄色の部分)に取り付けられています。
アームと台座の組み合わせによって、カッターが描く軌跡が矩形を描くようになっているのです。
地下の事務室内でCGによる動作の様子を見せてもらいましたが、その動きには感心しました。

(↓)現在の地上にある東横線渋谷駅の代官山方です。
 列車は渋谷駅に進入する5050系急行渋谷行き(5164F)

この風景もあと3年あまりでで見納めになってしまうのですね。