2018年4月23日 撮影
大雄院(だいおういん)
慶長8年(1603)石河市正光忠(いしこいちのかみみつただ)が父光元(みつもと)・祖父光重(みつしげ)追福のため、慧南(えなん)和尚を開山として建立した石河家の菩提寺である。
石河家は光忠以来、尾張藩の目付家老職をつとめた。その一族は妙心寺内に多くの菩提寺を建立し、また妙心寺再興に当たっては寄与した。
方丈は享保12年(1727)光忠の百年の遠忌にあたって再建された。
内部5室には柴田是真(ぜしん)の筆になる障壁画71面によって飾られている。是真は江戸の蒔絵師として名高い。画面の一隅に「柴令哉写」の署名があり、京都遊学中に描いたことがわかる。
書院には法橋洞玉筆「赤壁図」4面、曽我華簫筆「山水人物図」2面、土岐済美筆「山水図」4面の障壁画がある。
軸として海北友松筆「人物図」、長澤芦雪筆「寒山拾得図」がある。
寺院 前回の記事 ⇒ 寺院右0618 妙心寺 蟠桃院(ばんとういん) 前田玄以の墓
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