こりすの工房便り

趣味の手芸や旅行、日々の出来事を紹介します。

山陰旅行 4 八重垣神社

2013-11-17 17:33:25 | 旅行―中国地方
宍道湖の夕焼け(車窓から)


山陰の旅日記に戻ります~~~


足立美術館を出てから、一路松江に向かいます。
次に立ち寄ったのは

八重垣神社

名前を聞いても???
って思う人のほうが多いと思いますが…

神社の裏手にある「鏡の池」に占い紙を浮かべて、コインを上に乗せて早く紙が沈むと、ご縁が近いという…

テレビでも紹介されているので見たことがあると思います。



八重垣神社は、出雲の縁結びの大神として知られているそうです。

八岐大蛇退治で名高い素盞嗚尊(すさのをのみこと)と、国の乙女の花と歌われた稲田姫命(いなたひめのみこと)の御夫婦が主祭神だそうです。


神社の鳥居の前の道を挟んで、大きな椿が目に付きます。


夫婦椿というそうです。
何故夫婦椿なのか…


地面から二本の木が出て地上で一本になっているのです。

資生堂のシンボルマークの椿はここの椿がモデルなのだそうですよ。

花が咲いていなくて残念!

神社に参拝します。


狛犬様




かなり古いものでしょうか?
表面がすっかり解けてしまっています。


神殿の脇にも小さな夫婦椿!


この夫婦椿の脇に参道がありますが、その道を下っていくと
鏡の池があります。


社務所で占い紙を頂いて(100円)
この池にそっと占い紙を置きます。そして小銭を乗せて占いがスタート!


紙に吉とかどちらの方向に縁があるとか、文字が浮かんできます。

早く紙が沈むと縁が近い。

池の奥のほうに紙が流れていくと、遠い場所に縁がある。
などと言われているそうです。

そしてバスガイドさんの話ではイモリがこの池に住んでいて、時々現れるそうです。

薄暗くてボケボケですが、イモリが出てきました。
これだけでもラッキーと思いますが、
このイモリが占い紙に乗ることがあるのだそうです。
それは「玉の輿にのる」ということだそうです。

占い紙に乗せる小銭は1円玉は全く沈まないのでダメだそうです。
重いほうが早く沈む!とのことでした。(笑)


次に、「いずもまがたまの里 伝承館」へ



入り口にウサギが勾玉を持っている像があります。




この出雲ではウサギが縁結びを予言したとして、ウサギが沢山祭られています。

因幡のしろうさぎに話は有名ですよね。
私も知らなかったのですが、この話にはちょっとした話が付いているんです。

ウサギに「綺麗な水で体を洗い、ガマの穂にくるまって寝ていれば痛みが無くなる」と大国主大神が教えたという話ですが…

そもそものお話は、
神様たち兄弟が美女であった八上比売命(やがみひめのみこと)を嫁にするため、因幡の国へと向かっているところでした。
ウサギが海岸で泣いているところ、この神様たちは「海水につかって風にあたれば治る」と嘘をつきました。
その後に通りかかったのが大国主大神です。

大国主大神はこの神様兄弟の末っ子で、いつもいじめられていました。
そしてこのときも、八上比売命にプレゼントをするための贈り物を大国主大神に持たせて、自分たちは身軽に歩いていたそうです。

大きな袋を肩に担ぎ…
という大きな袋はこの兄たちの贈り物を全部担がされていたからなのだそうです。

神様兄弟からずっと遅れてやってきた大国主大神は、痛がっているウサギに出会い、治す方法を教えます。
傷の治ったウサギは
「兄神たちは結婚できず、八上比売と結婚するのはあなたです。」といいました。
そして見事に、大国主大神は八上比売命と結婚することになるのです。

この神話によって、ウサギの予言で結婚できたということで、何かと縁結びにウサギが登場するようです。


伝承観には
大きな勾玉


石が飾れていました。


この建物の裏側は宍道湖で、こちらからも綺麗な夕焼けが見えました。