梅が咲きましたよ。このところの暖かい陽気に、近くの公園の梅がほころび始めました。毎年、ここの梅は、
半月近く早く咲くのです。
※ 山本一力の深川を舞台にした小説に”梅咲きぬ”があります。老舗料亭”江戸屋”四代目女将になるま
での、少女時代の玉枝と三代目の母秀弥との、厚情といまでいう躾けの厳しさを描いています。、人として
やっていいこと、いけないことのケジメ、世間様や周囲の人々、町内、奉公人、職人、出入りの人々等との
絡み合いが、こまやかな愛情をもって描写されています。切った張ったの武士道の世界もすっきりしていい
のですが、庶民をえがいた話もすきですね。そうした世話物を巧みに扱う作家、もうお亡くなりになった、山
本周五郎、池波正太郎、藤沢周平、白石一郎、好きでしたね。
早咲きの紅梅の花弁をみてあらためて、しっとりした江戸庶民の暮らしぶりを思い起こしています。
PENTAX K20D + Sigma MACRO 70mm F2.8 EX DG で撮影しています。