瀬戸際の暇人

今年も休みがちな予定(汗)

2020年、クリスマスには歌を歌おう♪その6

2020年12月29日 17時29分24秒 | クリスマス
皆様、こんばんは。
年末休みだってのに何処にも行けなくて鬱な人、せめて国内外の名産品をお取り寄せして、行った積もりになりましょう。
何処も観光客が来なくて物が売れず、物凄~~く困ってるそうな。
例年なら今ぐらいが一年で一番の稼ぎ時だろうに。
…嘆いたって事態は好転しない、気持ちだけでも明るく、ミス・メリーからの手紙を読みましょう。

『はぁい♪ミス・メリーよ♪
 これまで色んな国のクリスマス・スイーツを紹介して来たけど、そういえばあの国だけ未だ採り上げられてないなって思わなかった?
 ほら、日本にとって大事な同盟国で、超大国のあの国――そう!United States of AmericaことU・S・A!!アメリカ合衆国のよ!!
 実はメリーもここで採り上げる為に色々調べてみたのよ…けどアメリカって移民の国で、欧州と比べて歴史も浅いじゃない?
 イタリア系ならパネットーネ、オランダ系ならスペキュラース・クッキー、ドイツ系ならシュトレン、イングランド系ならミンスパイ…等々、国民の大半が各々故郷のクリスマス・スイーツを食べるせいで、アメリカならではのクリスマス・スイーツを訊かれても決めかねるのよ。
 それに、キリストの誕生日としてクリスマスを祝う事に、アメリカでは年々批判が高まっていてね。
 メルティングポット(人種の坩堝)と表されるアメリカは、自由の国を標榜する事で多民族が纏まってる。
 自由の国なら宗教の多様性を認めるべきって声を切っ掛けに、近年はメリークリスマスに代わってハッピーホリデーズと言う挨拶が一般的なの。
 確かにクリスマスだとキリストのミサって意味になるから、他の宗教を信じる人達には使い難い挨拶よねえ。
 とはいえクリスマスの根底に在るのはキリスト誕生以前に祝ってた冬至祭な訳だし、ここでは細かい事言いっこ無しでメリー的にこれぞUSA!ってクリスマス・スイーツを挙げさせて貰うわ。
 メリーが考えるアメリカ(合衆国)のクリスマス・スイーツ、それは――ポップコーンよ!!
 それもポップコーン黎明期を振り返る意味で、塩味ではなく甘味仕立ての物こそクリスマスに食べるのに相応しいと思うわ。
 実は当初ポップコーンは糖蜜を絡めて甘くし食べられてたの。
 塩味のポップコーンは世界恐慌時代に安く製造出来るからって理由で一般的になったのよ。

 現代スナックのイメージが強いポップコーンだけど、その歴史は意外に長く、最初に発明したのはアメリカ・メキシコの先住民達と言われてるわ。
 ニューメキシコ州で紀元前3600年頃の遺跡から、ポップコーンの痕跡が発見された記録が残ってるんですって。
 アメリカの先住民達は、乾燥させたトウモロコシの種子を焚火にくべ、弾けて飛び出した物を食べてたらしいのね。
 16世紀頃にヨーロッパからアメリカに渡った初代移民達は、先住民達からその調理法を学んだ事で冬の飢餓を乗り越えられたそうよ…泣ける話ねえ。
 それなのに侵略して絶滅するまで追い込むなんて恩知らずの人でなし行為だと思わない?
 毒吐きは程々にして…今やアメリカはトウモロコシ生産量第一位の国、世界の半分近くまでシェアを伸ばした裏には、アメリカを開拓した移民達の努力と、彼らに生きる知恵を授けた先住民達の人情が有るの。
 そんなアメリカ合衆国の成り立ちを考えると、1年の締め括りにポップコーンを食べるのは理に適ってると思うでしょ?
 実際アメリカではクリスマスにポップコーンをよく食べるの。
 この時期に食べられるのはホリデーポップコーンと呼ばれ、チョコやキャラメルがかかった甘い味が好まれるんですって。
 クリスマスデザインのメガサイズ缶に入れて販売される物を数個購入し、ツリーの飾り付けにも利用するのがアメリカ流。

 他に、黒と白2層のチョコの表面にペパーミント風味のキャンディーケーンの欠片を鏤めたペパーミントバークもアメリカ定番のクリスマス・スイーツで知られるけど、正直キャンディー・ケーンの再利用目的に市場の都合で生み出された商品に感じるのよねぇ。
 後はヨーロッパから持ち込まれたクリスマス・クッキー、アメリカでもこの時期習慣として食べられるそうよ。
 色々候補挙がるけど、メリー的にはやっぱりホリデーポップコーンをアメリカのクリスマス・スイーツに推したいわ。
 そういう訳で暇人のブログ主さん、例の如く入手お願いね!
 
 じゃあ今夜のクリスマス・ソングを紹介、アメリカ、ボストンのジェームズ・ロード・ピアポント牧師が、元は感謝祭で歌う為に作ったと云われる――ジングルベルよ♪
 今夜のメリーの話はここまで…また明日、楽しくクリスマス・ソングを歌いましょ♪』

――以上、ミス・メリーからの手紙でした。
それではこちらを参考に歌いましょう、ジングルベル!



【Jingle Bells(ジングルベル)】




Dashing through the snow♪
In a one-horse open sleigh♪
Over the fields we go♪
Laughing all the way♪
Bells on bob-tail ring♪
making spirits bright♪
What fun it is to ride and sing♪
A sleighing song tonight♪

Oh~♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪
Hey♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪


A day or two ago♪
I thought I'd take a ride♪
And soon Miss Fanny Bright♪
Was seated by my side♪
The horse was lean and lank♪
Misfortune seemed his lot♪
He got into a drifted bank♪
And we, we got upsot♪

Oh~♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh♪
Hey♪
Jingle bells♪ jingle bells♪ jingle all the way♪
O what fun it is to ride In a one-horse open sleigh~~♪



【訳】
雪の中を駆け抜ける、1頭立てのソリ
広がる雪原に、笑い声が溢れる
鈴が鳴り渡れば、一層明るく
ソリの歌を歌って楽しもう

ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ


数日前、ソリに乗ろうと考えた
隣に座ったミス・ファニーブライト
痩せ細った馬が運悪く
雪の吹き溜まりに突っ込んで
僕らは見事に引っ繰り返った

ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
ソリ遊びの楽しさよ


…アメリカで誰しもが口にする定番クリスマス・スイーツが生まれ難いのには、クリスマスの前にやって来る感謝祭も影響してるように思います。
感謝祭にアメリカならではの御馳走を張り切って作る為に、クリスマスを祝う頃には息切れするんじゃないかと。(笑)
ところでミス・メリー曰くアメリカ先住民達が初代移民に開拓の知恵を授けたとの事ですが、実際にはコロンブス達がアメリカに上陸した際に今迄無かったウイルスが大陸に持ち込まれ、先住民達の多くは初代移民が来るより前に病気で死滅してたって説が濃厚だそうです。
初代移民は運良く無人状態になってた先住民の住居を利用し、残ってた食料で厳しい冬を越せたと云われてるそうで…事実なら神も仏も居ないのかと涙出ますよ。

 
↑悲しい過去は置いといて、仕事で横浜に寄った際に、横浜ポルタ内で期間限定オープンしてたギャレットポップコーンにて、ミス・メリーの指示通りホリデーポップコーンを買って来ました。
ギャレットポップコーンはアメリカ、シカゴ創業のポップコーン専門店。
その歴史は65年以上にも上るそうな。
甘いのから塩辛いのまで様々な種類のフレーバーを揃え、お洒落な缶や袋に詰めて渡してくれる事で人気が高いです。
 
↑クリスマス・シーズンはこんな可愛いデザインの缶に詰めて販売。

↑クリスマス限定の味「スノーホワイト・ピスタチオ」を買いました。
 ピスタチオの香ばしさとホワイトチョコの甘さとベリーの甘酸っぱさが混然一体となってて、今迄食べた事の無い複雑な味わいでした。
 食べるとポップコーンに持ってたイメージ大分変わりますよ。

コメント
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