はぁい♪ミス・メリーよ♪
いよいよ今年も終わりが見えて来たわね!
旧年より発つ鳥後を濁さず、皆、大掃除は済ませたかしら?
「未だやってなかった!!」って言って、慌てて今から始めては駄目よ!
今日は二重苦に意味が重なる29日、やるなら今じゃなくて明日でしょ!
前置きはさて置き、第9夜目に採り上げるクリスマスに纏わる植物は──「ヤドリギ」!
漢字で「宿り木(宿生木・宿木・寄生木とも書くわ)」と表記される「ヤドリギ」は、地面に自らの根を張らずに、他の樹木の枝の上で育つ、常緑の半寄生植物。
「半寄生」ってのは、「他の樹木の幹や枝に根を食い込ませて成長するけど、一方的に養分や水を奪っている訳でなくて、自らも光合成を行うから」らしいわ。
でも半分だけにしたって他の樹木に「寄生」する様な植物が、何故クリスマスに纏わる特別な樹木扱いなのか、納得いかないわよねえ?
ところが大昔の人達は、見るからに細くて弱々しい見た目の「ヤドリギ」が、大樹に絡み付いてジワジワ養分を吸収する姿に畏敬の念を抱き、その生命力の強さを只者でないと称えたのよ。
人間も身体の大きい者には過剰に期待し、それに応えられなきゃ「うどの大木 」とか言って厳しく当たるけど、身体が小さい者の見た目を裏切る活躍には、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とか、「蟻の一噛み」なんて大袈裟に讃えるわよね。
人間社会は大者に厳しく小者に甘いわ。
皮肉はともかく、古来から「ヤドリギ」は神聖な木と見做され、幸運の象徴として扱われたの。
日本でも同様で、和名の「宿り木」は「神が宿る木」の意味で付けられたとか。
日本で「ヤドリギ」が寄生する大樹はケヤキやエノキ等の落葉広葉樹で、冬になると葉が落ちる。
対して常緑樹の「ヤドリギ」は冬でも活き活き緑を保って、寄生先の枝の上に鳥の巣状の株を形成してる…大昔の日本人は、その枝の上の「ヤドリギ」の株を見て、神が降る場所と信じたんですって。
確かに神秘的に見えなくもない光景ですものねえ。
ちなみに「ヤドリギ」はヤドリギ類の総称的通称で、日本の「ヤドリギ」は「セイヨウヤドリギ」の亜種だそうよ。
主に果実の色で見分けられて、セイヨウヤドリギは白色、日本のヤドリギは淡黄色が多いんですって。
クリスマスの飾りに好まれるのは「セイヨウヤドリギ」、黄味がかった緑の双葉の間に真っ白な真珠が煌めいてる様だから、リボンで束ねてクリスマスツリー等に吊るされるの。
その吊るされた「ヤドリギ」の下に立った人にはキスしても許されるんですって──これは古くから西洋に伝わる風習で、一説には北欧発祥と云われてるけど、詳しい事は解らないわ。
北欧と言えば、「ヤドリギ」に纏わるこんな神話が残されてるの──
神々の中で最も愛された美しき光の神バルドルは、或る夜に己の死を予言する不吉な夢を見た。
そこで彼の母で女神のフリッグは、この世の万物から決して息子のバルドルを傷付けないとの誓いを取り付けた。
しかしバルドルにかねがね醜い嫉妬心を抱いていた邪神ロキは、ごく弱々しい「ヤドリギ」だけからは誓いを取らなかった事を知り、その「ヤドリギ」を持って盲目の神ホルドルに近付いた。
何物にも傷付けられないバルドルを的に神々が射的ゲームに興じてる傍ら、盲目の為ゲームに参加せず佇んでるホルドルに向かい、ロキは「ヤドリギ」を投げるよう唆した。
ロキの甘言に乗せられてホルドルが投げた「ヤドリギ」はバルドルに命中し、不吉な予言通りバルドルは命を失った…それは神々の大いなる悲しみとなり、神々の滅亡の前兆となる──
──なんて不吉な神話からクリスマスのキスの風習がどう生まれたのか?そこんところミッシングリンクでミステリーだわ。
でも、弱々しい見た目に反して神すら倒す力を秘めた不思議な木と、大昔から特別視されていた事は何となく掴めたわね。
それじゃあここで今夜のクリスマス・ソングを紹介──「Rockin' Around The Christmas Tree(クリスマスツリーの周りで踊ろう)」♪
作詞・作曲者はアメリカのソングライター、ジョニー・マークス。
彼は世界的にポピュラーなクリスマスソング、「赤鼻のルドルフ」の作者としても知られるわ。
歌詞の中に「ヤドリギ」の下でキスをしようと立ち止まる恋人達が登場する所が、今回のクリスマスソングにぴったりと思って選んだのv
歌はこちらを参考にしてね♪
今夜の話はこれでお終い、また明日、一緒に楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪
Rockin' around♪
The Christmas tree at the Christmas party hop♪
Mistletoe hung where you can see♪
Every couple tries to stop♪
Rockin' around♪
The Christmas tree let the Christmas spirit ring♪
Later we'll have some pumpkin pie and we'll do some caroling♪
You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily in the new old fashioned way♪
You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily♪
In the new♪
Old♪
Fashioned way~~~♪
【訳】
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
醒める事の無いクリスマスパーティーで
ヤドリギが吊り下がってるのが見えるね
カップル達が立ち止まろうとしてる
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
クリスマスの魂を奏でよう
その後は皆でパンプキンパイを食べて
そしてキャロルを歌おうよ
陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ
陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ
…こんばんは、びょりです。
写真は皇居北桔橋門近くで撮影した、宿主の木の枝の上に鳥の巣状の株を作る「ヤドリギ」。
皇居のこの辺りなら見る事できると聞いて、撮影しに出掛けました。
私が撮影していた隣で、外国人女性の方も撮影…皇居なだけに外国人旅行者に人気のスポットなもよう。
日本人がバッキンガム宮殿を観光したがるのと似た気持ちか(笑)。
いよいよ今年も終わりが見えて来たわね!
旧年より発つ鳥後を濁さず、皆、大掃除は済ませたかしら?
「未だやってなかった!!」って言って、慌てて今から始めては駄目よ!
今日は二重苦に意味が重なる29日、やるなら今じゃなくて明日でしょ!
前置きはさて置き、第9夜目に採り上げるクリスマスに纏わる植物は──「ヤドリギ」!
漢字で「宿り木(宿生木・宿木・寄生木とも書くわ)」と表記される「ヤドリギ」は、地面に自らの根を張らずに、他の樹木の枝の上で育つ、常緑の半寄生植物。
「半寄生」ってのは、「他の樹木の幹や枝に根を食い込ませて成長するけど、一方的に養分や水を奪っている訳でなくて、自らも光合成を行うから」らしいわ。
でも半分だけにしたって他の樹木に「寄生」する様な植物が、何故クリスマスに纏わる特別な樹木扱いなのか、納得いかないわよねえ?
ところが大昔の人達は、見るからに細くて弱々しい見た目の「ヤドリギ」が、大樹に絡み付いてジワジワ養分を吸収する姿に畏敬の念を抱き、その生命力の強さを只者でないと称えたのよ。
人間も身体の大きい者には過剰に期待し、それに応えられなきゃ「うどの大木 」とか言って厳しく当たるけど、身体が小さい者の見た目を裏切る活躍には、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とか、「蟻の一噛み」なんて大袈裟に讃えるわよね。
人間社会は大者に厳しく小者に甘いわ。
皮肉はともかく、古来から「ヤドリギ」は神聖な木と見做され、幸運の象徴として扱われたの。
日本でも同様で、和名の「宿り木」は「神が宿る木」の意味で付けられたとか。
日本で「ヤドリギ」が寄生する大樹はケヤキやエノキ等の落葉広葉樹で、冬になると葉が落ちる。
対して常緑樹の「ヤドリギ」は冬でも活き活き緑を保って、寄生先の枝の上に鳥の巣状の株を形成してる…大昔の日本人は、その枝の上の「ヤドリギ」の株を見て、神が降る場所と信じたんですって。
確かに神秘的に見えなくもない光景ですものねえ。
ちなみに「ヤドリギ」はヤドリギ類の総称的通称で、日本の「ヤドリギ」は「セイヨウヤドリギ」の亜種だそうよ。
主に果実の色で見分けられて、セイヨウヤドリギは白色、日本のヤドリギは淡黄色が多いんですって。
クリスマスの飾りに好まれるのは「セイヨウヤドリギ」、黄味がかった緑の双葉の間に真っ白な真珠が煌めいてる様だから、リボンで束ねてクリスマスツリー等に吊るされるの。
その吊るされた「ヤドリギ」の下に立った人にはキスしても許されるんですって──これは古くから西洋に伝わる風習で、一説には北欧発祥と云われてるけど、詳しい事は解らないわ。
北欧と言えば、「ヤドリギ」に纏わるこんな神話が残されてるの──
神々の中で最も愛された美しき光の神バルドルは、或る夜に己の死を予言する不吉な夢を見た。
そこで彼の母で女神のフリッグは、この世の万物から決して息子のバルドルを傷付けないとの誓いを取り付けた。
しかしバルドルにかねがね醜い嫉妬心を抱いていた邪神ロキは、ごく弱々しい「ヤドリギ」だけからは誓いを取らなかった事を知り、その「ヤドリギ」を持って盲目の神ホルドルに近付いた。
何物にも傷付けられないバルドルを的に神々が射的ゲームに興じてる傍ら、盲目の為ゲームに参加せず佇んでるホルドルに向かい、ロキは「ヤドリギ」を投げるよう唆した。
ロキの甘言に乗せられてホルドルが投げた「ヤドリギ」はバルドルに命中し、不吉な予言通りバルドルは命を失った…それは神々の大いなる悲しみとなり、神々の滅亡の前兆となる──
──なんて不吉な神話からクリスマスのキスの風習がどう生まれたのか?そこんところミッシングリンクでミステリーだわ。
でも、弱々しい見た目に反して神すら倒す力を秘めた不思議な木と、大昔から特別視されていた事は何となく掴めたわね。
それじゃあここで今夜のクリスマス・ソングを紹介──「Rockin' Around The Christmas Tree(クリスマスツリーの周りで踊ろう)」♪
作詞・作曲者はアメリカのソングライター、ジョニー・マークス。
彼は世界的にポピュラーなクリスマスソング、「赤鼻のルドルフ」の作者としても知られるわ。
歌詞の中に「ヤドリギ」の下でキスをしようと立ち止まる恋人達が登場する所が、今回のクリスマスソングにぴったりと思って選んだのv
歌はこちらを参考にしてね♪
今夜の話はこれでお終い、また明日、一緒に楽しくクリスマス・ソングを歌いましょう♪
【Rockin' Around The Christmas Tree】
Rockin' around♪
The Christmas tree at the Christmas party hop♪
Mistletoe hung where you can see♪
Every couple tries to stop♪
Rockin' around♪
The Christmas tree let the Christmas spirit ring♪
Later we'll have some pumpkin pie and we'll do some caroling♪
You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily in the new old fashioned way♪
You will get a sentimental feeling♪
When you hear♪
Voices singing let's be jolly♪
Deck♪ The halls with boughs of holly♪
Rockin' around♪
The Christmas tree have a happy holiday♪
Everyone dancin' merrily♪
In the new♪
Old♪
Fashioned way~~~♪
【訳】
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
醒める事の無いクリスマスパーティーで
ヤドリギが吊り下がってるのが見えるね
カップル達が立ち止まろうとしてる
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
クリスマスの魂を奏でよう
その後は皆でパンプキンパイを食べて
そしてキャロルを歌おうよ
陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ
陽気になって歌っている
そんな声を聴いたら
ちょっと感傷的になってしまうかも
ヒイラギの枝で玄関ホールを飾ろう
クリスマスツリーの周りで踊ろうよ
楽しい休暇を過ごそう
皆楽しそうに踊ってる
新しいけれど昔から伝わる楽しみ方さ
…こんばんは、びょりです。
写真は皇居北桔橋門近くで撮影した、宿主の木の枝の上に鳥の巣状の株を作る「ヤドリギ」。
皇居のこの辺りなら見る事できると聞いて、撮影しに出掛けました。
私が撮影していた隣で、外国人女性の方も撮影…皇居なだけに外国人旅行者に人気のスポットなもよう。
日本人がバッキンガム宮殿を観光したがるのと似た気持ちか(笑)。