瀬戸際の暇人

今年も休みがちな予定(汗)

平和だったあの頃の箱根、その3

2021年02月02日 21時21分55秒 | 旅の覚書
本日2月2日はキャンドルマス、カトリック宗派にとってクリスマス・シーズンの終わりを飾る日です。(ワンピースのビビちゃんの誕生日でもある――ハッピーバースデー、ビビちゃん!!)
そういう訳でテンプレをクリスマスから春モードにチェンジしたものの、書く記事は前回の続きで2019年12月1日~2日に箱根へ出掛けた際の冬旅レポで済みません。
多分、後1回で終わる予定なんで…今回はホテルの食事編で御座います。

夕食は宿泊ホテルの2階に在る日本料理レストラン、「つつじの茶屋」にて、河豚懐石を頂きました。
ここ最近、贅沢にも冬の定番化している河豚懐石。
自ブログ振り返ったら2016年12月2018年1月、2019年2月と訪れていました。
つまり2019年は2度も訪れた事になるのか(汗)…我ながら身に余る贅肉もとい贅沢、何時か罰が当たるかもしれない、食べるのが河豚だけに。
しかし良いじゃないですか、1年に1回や2回、河豚を食べに行くくらい。
ぶっちゃけ庶民は多少の無理でもせんと河豚なんて食べられない…なんて嘆きはさて置いて、肝心の料理を紹介致しましょう。


↑先付は「胡桃豆腐」、滑らかな舌触りの胡麻豆腐の上に、淡雪湯葉、揚げ胡桃、山葵を飾った小品。
琥珀色のトロリとした餡との相性が絶品でした。

 
↑先付と同時に提供された色取り取りの前菜、「サーモン奉書巻の林檎酢掛け」、「木の葉生姜添えの鯖寿司」、「干し柿丸十」、「占地酒盗松葉刺し」、「烏賊肝焼き」、「百合根最中」…どれが何なのか判らない写真で済みません。(汗)
個別にズームアップで撮った写真、失敗したもので…唯一撮影に成功したのが、小さな硝子製の器に盛られた「長芋、榎とんぶり和え、イクラ、三つ葉」。
お品書きに記載された名前を羅列しただけじゃ意味不明なんで説明加えると、「干し柿丸十」の「丸十」とは薩摩芋の事で、お菓子の様に甘い前菜でした。
「占地酒盗松葉刺し」の「占地」はシメジ、「酒盗」とは魚の内臓で作った塩辛、これら2種を松葉に刺して提供するという趣向の凝りよう、ですがツツジの葉の下に隠れて見えませんね。(汗)
せめて食べた自分の記憶が確かなら文字で説明出来るのですが、何せ1年以上も前の事なので…放置せずに早くレポを上げるべきだった。
どれも今迄食べた事無い美味しさだったのは覚えてるんですけどね。(汗)
品良く薄味ながら、甘いの辛いのしょっぱいの酸っぱいの、まるで人間に備わる5つの味覚を試すかの如く、見目味わい様々な前菜を揃えた一ノ膳でした。
先付・前菜を載せるお盆がまた美しい、皿に隠れてますが、富士山を描いた蒔絵なのです。
料理を盛る器にも手を抜かない所に宿のプライドを感じます。


↑続いて出されたお造りは「河豚の薄造り」、ポン酢、薬味を添えて頂きます。
卓上に並ぶ「河豚ひれ酒」は別注、お願いすると店員さんが酒に火を灯し、蓋をして渡して下さる。
蓋の裏には可愛い河豚の絵が描かれています。(どんな絵か気になる方は前回レポを参照の事)
辛口の日本酒に火で炙った河豚鰭の香ばしさが絶妙に合う、ここに訪れる度に注文しています。
河豚の薄造りは、皿の柄が透けて見える程に薄く切られ、大輪の菊の様に美しく盛られていました。
身だけでなく皮まで、カボスに浅葱、花穂紫蘇、紅葉おろしを添えて、ポン酢で頂くと、えもいわれぬ素晴らしさ。
嬉しい事に浅葱と紅葉おろしとポン酢は、少なくなるとお替り出して下さる。
尽きる前に替えて下さり、断らなきゃ無限に出て来るんじゃないかって勢いで、出し惜しみ無く大量に。
椀子蕎麦だって尽きてからお替り出すのに…ここのホテルの美学なんでしょうが、余った状態で皿ごと下げられた薬味の行き先が気になる貧乏庶民で御座いました。(笑)

 
↑続いて本日のメイン「河豚鍋」、入れる材料は河豚だけでなく、長葱、豆腐、白菜、水菜、榎木、椎茸に焼餅まで、赤く丸いのは人参かと思ったら生麩でした。
これら材料を、食べる側の人間は何もせず、着物姿の女性スタッフが鍋で煮て各人の器に綺麗によそって下さるという細やかさ!
しかも1回じゃなく、4~5回に渡り、付きっ切りで調理しては器によそって下さるのです。
…正直言って、こんな手厚いサービス受けたら、他の料理店で河豚懐石食べられなくなる。(汗)
実際、今迄4度他店で河豚コース頂いたけど、このホテルほどきめ細かいサービスを受けた覚えは無い…そこは取る料金に直に表れてるわけですが、1年に一度贅沢するなら高い料金に見合ったサービスを受けたいのが人情ってものです。
つうか毎回ホテルから送付されるクーポン使うと、他店に比べても大した料金差は無かったり。
宿は常連客になるほど得をする。


↑鍋の最後は残った出汁で作る「河豚雑炊」、スタッフが一旦鍋を浚って綺麗にした後、卵を溶いて流し入れ、御飯を投入し、三つ葉を添えて各茶碗に盛って下さる。
着物姿でテキパキこなすスタッフさんが格好良い。
雑炊はそのままでも味が滲みてて美味しいのですが、濃い味がお好みな方には塩等も用意して下さいます。
或いは河豚刺しから無限に提供されてるポン酢と浅葱と紅葉おろしを入れても良い。
三種の香の物も添えて下さるので、これと一緒に食べても宜しいかと。


↑お品書きでは鍋より早い順に記載されてた「河豚の唐揚げ」も、雑炊と同時に提供されました。
鍋の前に出てたら絶対食べ切れなかっただろうから、この順番に文句は無いです。
河豚の唐揚げに添えられたのは、しし唐と銀杏の実の素揚げ。
カボスを絞って頂きます。
河豚は骨が多いのが難点なのですが、ここのホテルでは極力食べ易く調理に工夫を凝らしてる点が見受けられて好印象でした。


↑水菓子は「安納芋のアイス、苺、ネーブルオレンジ、コアントローゼリー」。
「コアントロー」は無色透明でオレンジの香りと甘さが特徴のフランス産リキュール。
安納芋のねっとり感が活かされた非常に美味しいアイスでした。
苺とネーブルオレンジも甘酸っぱくて大変美味しかったですv

ここまで結構な量だけど完食…半分は家族の中で一番の大食漢が平らげた結果、彼は夜中トイレから出て来なくなりました。
彼にとっては毎回の事ですが…何時か腹壊すぞ。(汗)


翌日12月2日は朝からしとしと雨降る天気。

↑朝食はホテル1階のフランス料理レストラン「ヴェル・ボワ」にて、スタンダードメニューを頂きました。
自分としては2019年7月に訪れた際に食べた、「ツツジの茶屋」での朝食膳が良かったのですが、家族間の多数決にて敗れたのです。
ここの朝食も充分美味しいんだけど、自分の場合過去6回は食べてるもんで、若干飽きが来てなくもない。
なら追加料金払ってプレミアム・メニューでも選べば良いって話なんだけど…。(汗)

 
↑それはさて置き、最初に運ばれて来る「オリジナルジュース」は、幾つか有る内より、今回自分は林檎ジュースを選びました。
他にはオレンジ、トマト、グレープフルーツ等が有りました。
どれも絞り立てで、目覚めにぴったりの清涼感です。
ジュースを飲んでる間、卓上にはパン用にバターとジャム、メイン料理用にケチャップがセッティングされます。
ジャムは季節によって微妙に変化、今回はブルーベリーと林檎の2種が用意されました。


↑続いてフルーツコンポート、今回提供されたのは「洋梨のコンポート」でした。
過去には林檎、ブルーベリー、苺、メロン等が出ました。
毎回季節に合ったフルーツを手作りのシロップに漬けて作って下さいます。


↑ メインの卵料理は「プレーンオムレツ」、「スクランブルエッグ」、「フライドエッグ」の3種より選ぶ形で、全てにプチサラダが添えられてます。
またサイドミートは、「ソーセージ」か、ホテル売店でも販売してる「味噌漬けベーコン」かを選ぶのですが、今HPで確認したら、現在はどちらも卵料理に添えられてるみたいです。
卵料理でなく、「朝のスープと季節フルーツの組み合わせ」を選ぶ事も可能。
ここのオムレツが好き過ぎて、オムレツ以外注文した事無いのですが、「朝のスープと季節フルーツの組み合わせ」にも惹かれます…何時か注文しよう。

 
↑メイン料理と共に、籠に入れて運んで下さるのがパン。
今迄はクロワッサンとミルクパンの2種だけだったのが、今回はマフィンまで2種類運ばれて来ました。
折角なのでクロワッサンとミルクパンと白マフィンを選んだけど、正直食べ過ぎて後がきつかった。
お替りを頼めば幾らでも追加して下さるとの事で、家族で一番の大食漢が調子に乗って2回もお願いした――またトイレ独占する積りか。(呆)


↑最後は「紅茶」、もしくは「珈琲」。
自分は勿論「紅茶」を選び、温めたミルクを付けて頂きました。
朝からお腹いっぱい、大満足です。



今日は節分、2月2日に節分が当たるのは124年振りだそうで、言われてみると2月2日に節分を祝った覚えは無い。
新型コロナ大流行で疫病退散願い豆を撒きたい所だけど、外出禁止令出てる今、外に出て撒くのは憚られる…せめて福が内に来るよう、内に向かって撒きましょうかね~。
コメント
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