いつもの八重洲
もちろんお店の存在は知っていたし、そのお店の前を通ったことも数知れず
だけど、そのお店が歴史ある老舗店であることや、カレー南蛮を名物にするあの有名店であることには気づいていなかったのであります
1902年創業
110年以上も場所を変えること無く商売を続けていると言うお店は間口2軒ほどの小さなモノでありまして…
恐る恐る引き戸を開けてお店へと入ってみますと、そこには5つほどのテーブル席置かれていまして14人ほどでいっぱいになってしまいます
近隣のビジネスマンで賑わう時間は終わっていたことでしょう
ワタシがお邪魔したタイミングではおひとりの先客がいただけだったのですが、テーブルにはまだ片付けられない食器が残っていますので、ほんの先ほどまでは多くのお客さまがいらっしゃったようですね
その後もおひとりでのお客さまがダラダラと来店されまして、そのお客さまが注文されるのは「カレー南蛮」でありまして…
これが名物であるってことに間違いは無さそうですね
なんでも、古くから人気があった「カレー南蛮」を更に極めようとした現店主が辛口の開発をしたり、鶏肉か豚肉を選べるようにバリエーションを増やしたのだそうで…
豚肉には玉ねぎ、そして鶏肉には長ネギが合わせられるとのことでしたので、鶏肉の大辛口をいただいてみますと…
運ばれてきたそれからは香辛料の香りが漂っていまして、それがとってもおいしそうなのです
外二と呼ばれる配合で打たれていると言う蕎麦をひと口分ほど手繰って、それをつゆに浸していただいてみますと風味豊かが出汁の香りがお口の中に広がった後にスパイスの香りが追っかけてくるんですね
大辛口と言うだけあって、食べ終わる頃にはお口の中が痺れていまして…
これは癖になるのも頷ける商品でありますね
小さく思えたお店には、急な階段を上った2Fには24席ほどのテーブル席と3Fには20人ほどが座れる掘りごたつ席があるとのことで…
昭和な雰囲気を残した客席での食事を楽しむことが出来るそうですよ
【日本ばし やぶ久】
東京都中央区日本橋2-1-19
03-3271-0829