FNNが5月8日夜に、次のように伝えました。
『死亡した両親の年金5,000万円以上を不正受給。86歳の女による犯行には、制度上の死角が深く関係していた。
8日午後0時40分、鈴木光枝容疑者(86)の身柄が、岐阜地検多治見支部へと送られた。
死亡した両親の年金をだまし取った詐欺などの疑いで逮捕されたのは、岐阜・恵那市の鈴木光枝容疑者。
鈴木容疑者は、1965年に母が60歳、その3年後に父が65歳でそれぞれ亡くなった。
しかし、市役所に死亡届は出したものの、年金については、両親が生存しているかのように装い、2人分の年金を、およそ50年にわたって不正に受給していたとみられている。
近所の人は「(亡くなって)もう何年になるか、わからないくらい。(お葬式は?)やったよ」と話した。
およそ50年にわたり年金を不正に受給し続けた鈴木容疑者。
その額は5,000万円以上にのぼるとみられている。
玄関に、大きなタヌキの置き物が置かれた住宅。
鈴木容疑者は、ここで、妹とその娘との3人で暮らしていた。
近所の人は、「結構、いろんなところに出かけたり、金遣いは結構、派手だったと、おばあちゃんたちに聞いたことがある」、「(みんなで集まった時に)みんな駄菓子を持ってきたんだけど、あの人(鈴木容疑者)は、おまんじゅうとかいいものを持ってきた」などと話した。
また、80年来の友人だという男性は「美人で、このあたりでも一番の鈴木光枝です。一番。(何が一番?)人間的。『金は何とかなるからいらん』(と言っていた)」と語った。
裕福そうに見え、いつもおしゃれに着飾っていたという鈴木容疑者。
8日、恵那市役所は会見で、鈴木容疑者が1989年に定年退職するまで、市の職員として働いていたことを明らかにした。
恵那市役所は、会見で「最後は税務課です。(正規職員?)そうです。定年で退職しています」と語った。
鈴木容疑者の両親がもし生きていれば、112歳と110歳という年齢になる。
年金機構の担当者は「死亡の情報というのは、市町村ではないので持っていない。(生存の)確認方法として、現況届の確認と現在なっています」と語った。
年金機構によると、現在は、年金受給者の99%以上が、住基ネットで情報が共有されているので、生存の確認ができるという。
しかし、0.4%にあたるおよそ14万人については、年に1回提出される現況届に、生存の記載があれば、年金が支払われるという。
塩崎厚労相は「再発防止にしっかり努めていかないといけないので、住基ネットによる生存確認が、いっそう徹底されるよう、手を打ちたい」と述べた。
今回、事件が発覚したきっかけは、75歳以上で介護保険を利用していない人を対象に行った、年金機構による一斉調査だった。
警察の調べに、鈴木容疑者は「身に覚えはない。現況届は見たことがない」と容疑を否認しているという。』
何かの手違いか、それとも制度上の死角を知りながらもそれを悪用したのでしょうか。
悲しいかな、この手の話は世間に流される情報より遙かに多いのが現実の世界です。
どのような理由があるにせよ、不正受給は大きな、そして悪質な犯罪です。
関係省庁や司法機関には、徹底的に制度上の問題を洗い出し、このような事がないように取締も徹底して頂きたい、と心から願います。
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本日の有料記事
社会保険庁が廃止され日本年金機構が出来た本当の理由とは??
5月8日に岐阜県恵那市に住む86歳の女による死亡した両親の年金5000万円以上を不正受給の犯行が報じられましたが、現在、2010年1月1日に発足した日本年金機構が遺族年金や国民健康保険などについて管理を行っています。
以前は社会保険庁が管理していましたが、何故、現在の制度に変更されたのでしょうか??
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