料理人こうやの記録

和食の料理人。プチ野菜ソムリエ。
料理、生産者の現場、スーパーカブ、その他日常の記録。

1300年の歴史 東秩父村の和紙

2017年10月02日 18時00分13秒 | 生産者の現場視察

こんばんは

 

最近、隙間をぬって埼玉県の食の伝統の現場を回っています。

埼玉県は醤油や味噌、酒などの調味料や、梅やお茶など、

すばらしい伝統的食材の宝庫です

知る人ぞ知る、興味のある人や、ごくごく近隣の人だけが知っているものに終わることなく、

より多くの方々の日常に溶け込むような一品を、

という思いで走り回っています。

 

先日、関東の灘とも称される埼玉県比企郡小川町にある酒蔵を訪問したのですが、

今回はその時に立ち寄った小川町のすぐ近くの、

秩父郡東秩父村にある『紙工房たかの』さんを紹介します

以前、三芳のSAに寄った時、とても素敵な和紙の名刺用紙が売られていて、

それに工房名が書かれていたので、

ネット上にもほとんど情報がない中探し、道行く人に尋ねてたどり着きました

ぼくは知らなかったのですが、この辺りは伝統和紙の地域だったんですね。

正倉院文書にはすでに記されていて、なんと、1300年もの歴史があるとのこと

3年前に、ユネスコ無形文化遺産に登録されていました。

埼玉のこと、もっと知らないと。。

 

紙工房たかのさんをお訪ねしてみると、細川紙技術保存者の鷹野さんは

1か月前にお亡くなりになっていました。

それでも、伝統は途絶えることなく、工房では静かに和紙が作られていました。

この日は、地元の高校生がお仕事していました

日本を代表する伝統の現場で働けるなんて素晴らしい環境ですね

 

原料はこうぞのみ。

この大きなシンクから木枠の竹簀(たけす)ですくい、

↓ 貯め水をくぐらせて

↓ 軽く水を切り

↓ 丁寧に竹簀をはずしていく

↓ このようになります。

↓ 重ねていき、水を切ります。

↓ こちらの鉄板にはって乾かすそうです。

↓ このようになります。

裏側は鉄板についていたので、つるっとしていて、そちらに印字したりできるそうです。

こんなに素敵で、柔らかい肌触りの伝統和紙の名刺用紙ですが、

金額もそんなに高くないんですよ。

そんなに大量生産していくものでもありませんが、

もう少し身近に手に入りやすくしていきたいな、と思いました。

今回自身は、市松紋様の名刺用紙を購入しました

近々印字します。

楽しみだな

 

埼玉の伝統がもっともっと身近になるよう、活動、発信していきます

 

今後とも応援とお力添えのほど、よろしくお願いいたします。

コラボ、イベント、お問い合わせ、埼玉の食材の情報など、バシバシくださいませ

それではまた