AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

何のためにそれをするのか

2018年08月30日 | 日本語教育
地域貢献というものを求められており、それを教員が単独で公開講座をするとか、ボランティア教室のお手伝いに行くとか、そんなこともやってはいるのですが、

どうせなら、学生さんの教育活動にも役立てたいと思って、学生さんを連れて学習支援の活動に出向いているんですが、

受け入れ先の学校なり、NPOさんの教室であったり、事前に調整をして、うかがう日程を決めるじゃないですか。

ところが、その日に参加する学生が極端に少ない、という場合、声掛けを繰り返して、できるだけ多くの学生さんに参加してもらいたいと考えるのですが、

受け入れ先との調整、日程だけではなく、誰に対して行うか、何を行うか、子どもたちの安全管理をどうするか、参加する学生の持ち物、服装、そのほか配慮すること、などの打ち合わせ、

学生さんの移動手段の確保や確認、移動中の安全確保、場合によっては保険、

そして、学生さんを集める活動を教員が一人でやれるわけがない。

いろいろな方にお手伝いいただいて進めているのですが、

そのお手伝いいただいている人たちの人件費も発生するわけで、

結果として、その方たちの雇用について、非常に厳しい査定がおこなわれます。

先方との打ち合わせについても、昨年通りでいいですよね、ということで進めればそれこそ電話一本で済むのではないか、

学生さんの移動手段については自己責任でいいじゃないか、

学生さんへの声掛けについては、集まらなければ、中止にすればいいじゃないか

などと言われると、この活動は、いったい誰のために、何のためにやっているのか、と、そもそも論に立ち返ることになります。

自分たちでそれなりの時間をかけて形を作ってきていますが、

それは、こういった活動をする際に、授業準備やら学生さんの個別指導やらの時間をできるだけ削らないようにという試行錯誤の結果。

どんどん活動を広げていくように、と言われても、広げるのなら、交渉は必要になるわけで、じゃあやっぱり人手は必要じゃないか、と思ったり。

暇に見えてるのかなあ。

というか、ほかの先生方に比べて、暇なんだろうか。

自問自答の、この夏休みです。
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