AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

日本語教育史の映像

2006年06月06日 | 研究
映像の力はすごいですね。

公開講座の時には、時代背景をつかんでもらおうと思って映像を見せてきていましたが、今回は、日本語教育の場面を映した映像を送っていただいたので、これが使えます。

以前、『半島の子ら』という小説のことを紹介したことがあると思うのですが、戦前の日本語教育の様子を知るということは、実際にはなかなか難しいのです。当時の教案などを探したりするんですけどね。教材研究の本や、指導書も見ています。

当時の日本語教育を受けた方にインタビューをするというのも一つの方法で、広島大学時代の友人、李政樹さんがそれを分析した博士論文を提出されたのが去年のことです。一部送っていただきましたが、とても読み応えがありました。

歴史の研究、特に近代史に関わることをしていると、すぐに『良かったのか、悪かったのか』と尋ねる人がいます。
研究者に聞く質問じゃないと思うんですよ。研究者がしなければならないのは、そのとき、何が行われていたのか、それを照明するものは何か、を収集し、分析し、散逸を防ぐことです。そこをすっ飛ばしての結論付けなんてないんですよ。

「歴史認識の共有よりも、歴史資料の共有を」というのは、僕の好きな先生の言葉ですが、僕もそう思います。

公開講座で教科書や映像を見て、何か教えていただけるかもしれません。それをモトに、いろいろと話のやりとりが出来るのも楽しみです。

ちょっと予定が変わって、7月1日を担当します。
資料作りをがんばりますね。
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