昨日の研究会で、群馬大学の教職大学院と、愛知教育大学の教職大学院について、お話をうかがうことができました。
日本に全部で19の教職大学院があり、国立はそのうち15だそうです。
詳しくは、こちらをクリック。
その中で、多文化共生に関する内容を扱っている大学院、言い換えれば、外国人児童生徒指導に関する内容を扱っているのは、わずか4大学院だけだそうです。
もっとも、日本の教育が抱えている問題は、外国人児童生徒支援だけではありませんから、そういうものかもしれません。
でも。
今回の研究会で出てきたお話の中に、学部からそのまま進学してくる学生も、現職教員で進学なさる方も、共に、言語習得に関する知識があまりにも無い、という指摘がありました。それは翻って、愛知教育大学のような日本語教員養成の授業が無いと、第二言語習得に関する授業が必修ではないことの裏返しではないかということです。
4月に愛知教育大学に赴任してきて、これまで私が学んできて、実践を通して経験を積んできた成人に対する日本語教育と児童生徒に対する日本語教育とでは、共通するところはあっても異なるところが多く、専門家を育成しようとすればするほど、既存の授業では対応できないことを痛感するのです。
日本語教育学を担当していますから、日本語教授法、日本語教育実習1、2、日本語教育演習1,2などを担当していて、学生達には講義と実践の場として準備されていますが、正直なところ、全く足りません。
かといって、日本語教員として必要な言語学、日本語学などの知識を得る授業が減らせるわけも無く、非常なジレンマに陥っています。
ボランティアで日本語教室に関わっている学生を対象に、事前指導という形で授業で行えないことをやってしまおうかとも思ったりするのですが、時間的にうまく合わせられるかが問題になってきます。
上に書いた「足りない」というのは、成人向けの日本語教育に限定しての話です。
子供向けのことについては、理論的なものは言語心理学などで学べるでしょうし、関心があれば小学校教員免許用の児童心理学なんかで学べると思うのですが。
何かしなければならないという問題意識を持って4月にスタートを切ったのですが、現状の把握と問題の複雑さに何からできるのか戸惑いながら1年が過ぎようとしています。
愛知教育大学にある外国人児童生徒支援リソースルームでのこれまでの活動を一つ一つよりよいものへとしていくことが来年度の目標です。
といいつつ。
数年かけて初級指導について集中してやってみようかな。
日本に全部で19の教職大学院があり、国立はそのうち15だそうです。
詳しくは、こちらをクリック。
その中で、多文化共生に関する内容を扱っている大学院、言い換えれば、外国人児童生徒指導に関する内容を扱っているのは、わずか4大学院だけだそうです。
もっとも、日本の教育が抱えている問題は、外国人児童生徒支援だけではありませんから、そういうものかもしれません。
でも。
今回の研究会で出てきたお話の中に、学部からそのまま進学してくる学生も、現職教員で進学なさる方も、共に、言語習得に関する知識があまりにも無い、という指摘がありました。それは翻って、愛知教育大学のような日本語教員養成の授業が無いと、第二言語習得に関する授業が必修ではないことの裏返しではないかということです。
4月に愛知教育大学に赴任してきて、これまで私が学んできて、実践を通して経験を積んできた成人に対する日本語教育と児童生徒に対する日本語教育とでは、共通するところはあっても異なるところが多く、専門家を育成しようとすればするほど、既存の授業では対応できないことを痛感するのです。
日本語教育学を担当していますから、日本語教授法、日本語教育実習1、2、日本語教育演習1,2などを担当していて、学生達には講義と実践の場として準備されていますが、正直なところ、全く足りません。
かといって、日本語教員として必要な言語学、日本語学などの知識を得る授業が減らせるわけも無く、非常なジレンマに陥っています。
ボランティアで日本語教室に関わっている学生を対象に、事前指導という形で授業で行えないことをやってしまおうかとも思ったりするのですが、時間的にうまく合わせられるかが問題になってきます。
上に書いた「足りない」というのは、成人向けの日本語教育に限定しての話です。
子供向けのことについては、理論的なものは言語心理学などで学べるでしょうし、関心があれば小学校教員免許用の児童心理学なんかで学べると思うのですが。
何かしなければならないという問題意識を持って4月にスタートを切ったのですが、現状の把握と問題の複雑さに何からできるのか戸惑いながら1年が過ぎようとしています。
愛知教育大学にある外国人児童生徒支援リソースルームでのこれまでの活動を一つ一つよりよいものへとしていくことが来年度の目標です。
といいつつ。
数年かけて初級指導について集中してやってみようかな。
植民地教育史研究会の北川です。ごぶさたしております・・・。
教員養成教育で、多文化共生について きちんとカリキュラムを考えるべきだというのは 同感です。
私も学部で「多文化共生の社会をめざして」という一般教養講義を担当させていただいているのですが、半期ではとても内容が追いつかず、しかも私は日本語指導の面では ほぼ素人なので、ほんとに入り口の紹介しかできていません。
反省しながら、毎期毎期内容を更新しているのですが、この方向でいいのかどうかも 悩む日々です。
また そんなこともお話できたら、と思います。よろしくお願いします!
15回の授業ではできることが限られていて、紹介で終わるようなことも多いです。
どうしたもんでしょうか。
またお話を聞かせてください。