AWA@TELL まいにち

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ローマ帝国愚帝列伝

2005年03月30日 | 
 日曜日、紀伊国屋で衝動買い。講談社選書メチエは、心をくすぐるテーマの本が多い。高くなければ、ごそっと買い込みそう。

 全5章構成で、その前後にプロローグとエピローグがある。
 取り上げられている皇帝は、誰でもどこかで聞いたことがある次の6人。
  カリグラ帝
  エラガバルス帝
  ネロ帝
  コンモドゥス帝
  ドミティアヌス帝
  カラカラ帝
 この6名を「淫蕩」「放埒」「残虐」というキーワードで描いていく。そして、描く中でローマの皇帝制度の成立、危うさを明らかにしながら、このような皇帝を抱えながらもローマ帝国がなぜ維持できていたのかを探っている。
 新しい物をを打ち立てる際の狡猾さとそれを維持していく中で生じる変化は、誰にでも生じる可能性があり、その変化が他者に与える影響の大きさが、「皇帝」という権力を握る人間であればどれだけの物かを如実に見せてくれる。

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講談社選書メチエ181
2000年4月10日初版、2004年5月25日第三刷
新保良明著
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