AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

みんなの日本語初級Ⅱ 導入・練習イラスト集

2005年03月30日 | 
 Ⅰの導入・練習イラスト集は早くから出版されていたのだが、こちらは2004年10月出版。
 語学教育の中で、イラストの位置づけは非常に重要。写真のように情報が多い物ではなく、学習者が把握しやすく、また集中できるようなイラストが要求される。教師養成講座の中でも、イラストを描くことを取り上げているところも多いよね。ある大学の学生が卒業研究で作った語彙導入用の教材は、映像を使った物で、小物がやたらに多く、それが示す物が何かを理解しづらかった。イラストでも、そっくりに描く必要はなくて、特徴がつかめていれば十分。僕も下手な絵を描くことは多いです。
 実際の授業で、この教材をそのまま使うということはあまりないわけ。使える絵、使えない絵、該当するかではなくて、違うところで使える絵、などなど、あらかじめどんなイラストが使われているかを大まかに把握しておくと、授業準備がスムースにできます。
 教科書準拠の絵カードなども、わかりやすいもの、わかりにくいものがあって、頼りすぎるのは×。まあ、教師と学生の対面授業は、テキストがあってもそれをどう扱うかは教師の技量。独学じゃないからね、使いやすい教材を選べばいいわけで、それにべったりじゃなくていいと思う。

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スリーエーネットワーク
2004年10月14日初版
飯島ひとみ 芝薫 高本佳代子 村上まさみ 著
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