AWA@TELL まいにち

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奨学金の話

2008年10月11日 | どーでもいいこと
日本学生支援機構の奨学金ですが、こんなニュースが出ておりました。

返還が滞っていた場合、クレジットカードを作ることや、ローンを組むことが難しくなるということのようです。

基本的には賛成するのですが、前提を見直してみては、と思ったり。

僕も高校時代から博士課程修了まで、当時の日本育英会から奨学金をいただいておりました。大学時代は、返還免除規定がなく、金利のかかる第二種(当時)も併行してお借りしていました。

大学院の修士課程進学時に一年浪人をしましたので、いわゆる『免除職』というモノについても、それまでの奨学金は返還義務がありました。卒業して浪人するよりも、留年した方がいい、という妙なことになるわけです。まあ、終わったことですからどうでもいいのですが。

金利がかかる部分は、就職してから妻が上手にやりくりしてくれまして、返還を一気に終わらせました。それから、免除規定から外れた部分についても、何とか返還が終わりました。

思うのは、何で日本の奨学金というのは、基本が『借金』なのか、ということ。
お金がなかったら進学しなくてもいい、という意見は当然ありますし、傾聴に値します。学びたいことがないまま、進学しても意味がないと思いますから。

一方で、学びたいことがあるのに、経済的理由で進学を断念せざるを得ないというのも、問題は大きいです。貧困や生活環境の悪循環が起こりかねないからです。

卒業後、職が見つからなかった学生たちに返還義務があり、職が見つかった学生には、職によって返還義務が免除されるという規定は、在学当時からちょっとおかしい、と思っていたのですが、基本が『借金』だというところがそもそもの原因。

奨学金は、基本として渡しきりにするべきです。
その代わり、アルバイトの制限とか、出席日数の規定なんかを厳格にしてはどうでしょうか。

まあ、それはそれとして、僕自身、お借りしていた奨学金は1000万円近くになります。これをどうするか、職を持っている人でさえ、ちょっと躊躇しますよね。まして、職が見つからない人にとって、この金額は。

私が学生の時よりも、遙かに借りやすくなったそうです。
借りやすいのはいいですが、卒業と同時に、借金漬けになっている学生を多数輩出するというのはどうかと。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-12-25 10:32:19
ホントにそうですよね。

借りてる側で偉そうにはいえないですが
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