AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

『戦後70年 大善寺小 平和への願い 1945⇒1978⇒2015』

2016年02月05日 | 研究
年末に、ふと、目にした新聞記事に、標記の出版物の紹介がありました。

久留米市の小学校で発見された1945年の学校日誌を扱った書籍です。

現在の校長先生が資料を整理なさっているときに発見されたということで、これを平和学習用の教材化にしたいという思いの下、出来上がったものです。

1978年に編纂された「戦争体験記」も保管されていたことから、日誌から75日分、体験記から40篇を抜粋して編集されたということが記事に紹介してあります。


年末にさっそくお電話をして、分けていただきたい旨お願いしたのですが、年末年始の帰省があったり、センター入試があったり、卒論があったり、と、後手後手になって、やっと現金書留を送れたのは1月の下旬のこと。

今日、届きました。


新聞記事の切り抜きのコピーも添えてくださっています。


教養科目の授業で、自作のテキストを使って授業をしていますが、



ここで、日本が朝鮮半島を植民地にする前後の教科書記述を紹介して、「国がなくなる」ということを教科書がどう記述しているかということを見るのですが、


この今日届いた資料では、

1945年8月15日を境に、米英や生活に関する記述が一変することを確認できます。


記録を残すということはとても重要なことで、

中国が正史を編纂してきたことを私はとてもとても尊敬してみているのですが、

これもそうで、

当時の人のそのままの声が聞けるということをもっと大切にしたいと思っています。


当時を生きた方々が、今の基準ではなく、当時残してこられたものを見ることが、


今を生きる私たちの一つの務めだと思っています。


戦争を知らない世代なので、


私が本を読んだり人に聞いたりしたものは、どんなに真剣に学生さんや子供たちに伝えても、やはり、二次的なものになります。


体験しなければわからないものは数多いと思いますが、


そんなことを思いながら読ませていただいています。
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