AWA@TELL まいにち

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インドネシアから介護士が来る

2008年07月24日 | 日本語教育
館林のホテルです。

何気なくテレビをつけて見ていると、インドネシアから介護士が来る、という番組をやっていました。

日本語教育の場面も放送されました。

日本へ憧れてくる人、給与が高額である事を魅力に感じてくる人、海外で暮らしたいと思う人、国内で看護師の仕事が見つからず海外へと考えている人、いろいろな方が取材されていました。

みんな、日本への生活に対して、期待に胸を膨らませているようです。

見ていると、「介護士」の仕事の内容が良く分からないという人も多いようです。プライバシーのこともあるとは思いますが、実際にどこかの施設を録画して、様子を見せておいた方がいいのではないかと。もうやっているのかなあ。介護福祉士の試験があることも知らないという話にもなっていましたし。

6カ月の日本語教育でどれだけのことができるのか、日本語教育の現場にいる先生方は良く分かっていると思います。このプログラムを作る時に、日本語教育の専門家はどのくらい意見が言えたのでしょうか。

間違いなく問題が起こると思います。

今、目を輝かしている若者たちが、数年後、失意のうちに日本を去る、ということがないように祈っています。いえ、祈るというよりも、できることを見つけて、何か手伝えないでしょうか。

国費留学制度にしても、外国人研修生制度にしても、莫大な国費を費やしながら、親日家を育てられていません。「親日家を作る」などといえば、何か変な気持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちの税金を使っているのですから、日本のことを嫌いにさせるために使う必要はないと思うのですよ。

インドネシアでしょ?介護されている方の中には、先の戦争時に現地で戦った人、現地で暮らした人もいると思いますよ。どう接触していくんでしょうかね。

何か、気になることが多くて多くて。

「右側臥位」(うそくがい)なんて言葉で指示して分かるのかしら?いや、専門用語だからそこだけで生活が完結すれば問題ないけど、日常生活で「上田さん、右側臥位です」といわれてもねえ。

さて、制度の不足部分、できるだけ早く表面化して、可能な限り早く穴埋めしていただきたいものです。

いや、たいへんだ。

準備期間が2ヶ月。拙速というのではないのでしょうか。
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1 コメント

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Unknown (村上吉文)
2008-10-10 07:34:29
とりあえず、基金の「日本語でケアナビ」をインターネットがない環境でも使えるようにして、訪日前に使えるようにすることが大事だと思います。

実は、私のいるベトナムも、先週日本とのEPAが大筋で合意しました。他人事だったのが、いきなり巻き込まれてしまって大変です。
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