「春秋」やら「左伝」やら、孔子の扱いが微妙という話は高校のときに聞いた気がしてるんだけど、この本を読んで、そういうことか、と納得したことがある。
雑学の部類でしかないかもしれないけど、一年の始まりをどこに置くかという事も、王朝で違っていたというのが面白く、冬至のある月が1月なのか、冬至のあった翌月が1月なのか、とか、そういうのも、冬至の日との考え方がうかがえて面白い。そんな暦を基にしてんだから、月日がずれるのも当然だし、王の即位年の扱いがその後と異なれば年のずれがどんどん出てくるのも当然。いくつかの不思議に思っていたことについて教えてもらった気持ち。
宮城谷さんの一連の小説も、好きだから、このあたりの話は面白く読めています。