朝鮮出身の帳場人が見た 慰安婦の真実―文化人類学者が読み解く『慰安所日記』 | |
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ハート出版 |
博士論文のご指導をいただいた、崔吉城先生のご著書がアマゾンでベストセラー。
私自身は、このご著書のもととなった、『慰安所日記』を読み終わってから、ご著書を拝見するつもりで、まだ買っていません。
先生のご著書を読むと、そちらに飲み込まれそうな気がしているからですが、まだまだ読み終わりません。
なんか、「朝ごはん食べて、帳場の仕事をして、12時ごろ寝た」とかいう記述ばっかりで。
たまに、軍の話が来ますが、旅行の許可をもらいに行ったという程度。なかなか読み進めないのが残念なのですが。
そんなこんなしていると、そのご著書の出版記念会のお誘いがありました。
ご指導いただいた一人としてぜひとも駆け付けたいのですが、入試の前日。
名古屋に戻れなくなると大変なので、今回は、本当に申し訳ないのですが、欠席する、とお返事しました。
先生のお顔を拝見するせっかくの機会なのですが。
私は、先生のご指導を受けながら、研究者としての中立的な立ち位置からの視点、というものを強く学んだつもりです。
そして、いわゆる歴史研究が、個を見ながらも国や民族といった視点にとらわれがちなことにも気づくきっかけをいただきました。
どれだけ、留学生教育について、また、日本語教師を目指す学部生の教育について、多くのことを学んだかしれません。
本を読んで点はいる知識は、本を書いた人の知識を越えにくいけれど、
その本を読んだ人の話は、本を書いた人以上の示唆に富むものだということを理解したのも、先生の研究室でした。
出版記念会の盛会を心からお祈りします。