AWA@TELL まいにち

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バルトの楽園 によせて~収容所の日本語教育

2006年06月01日 | 研究
 もうすぐ公開ですね。
 「バルトの楽園」

 第一次世界大戦後のドイツ人捕虜収容所の話しです。徳島が舞台です。ロケもありました。

 さて、徳島ということで、それと日本語教育の歴史ということもあるのでしょう、メールを数通いただきました。曰く、

収容所の日本語教育について教えてください

 済みません、知りません。ということで、いただいたメールには「ごめんなさい」のお返事を送っていたのですが、ちょっと調べてみました。

 いやあ、これがすべてではないと思いますが、きっかけになると思うようなデータが見つかりました。ネットはすごいですなあ。

 ここ。「DIJ板東コレクション 所蔵検索・バーチャル展覧会」

 「日本語教科書」で検索してみると、出てきました!

 えっと、「日刊電報通信 1917年11月24日」です。

「『尋常小学読本』独文解釈」巻の1:数日後に出版されます。約30ページ、25銭。日本語を学ぶための実用的な参考書」

だそうです。このほかにも、『尋常小学読本』の独文解釈が発行され続けています。これを使った日本語の授業が行われていたのかな。

まあ、手がかりが見つかりました。少し調べてみることにします。

『尋常小学読本』は、え~と、そうそう、1910年発行の国定第二期読本ですね。「ハタ・タコ」読本だ。外国人向けのテキストとしては、この三年後に発行される朝鮮第一期のテキストの方が評価が高いのですが、それは使わなかったのかな。1918年には修正本が出てます。翻訳されたのは修正前の初版のものだと思いますが。

さてと、次はどこから手をつけようかな。

何か情報をお持ちの方、是非ご連絡ください。
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