AWA@TELL まいにち

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2019年05月03日 | 日本語教育
かなり前から、科研費などで戦前のSPレコードを集めているのですが、

ジャンルは、教科書の模範朗読、語学講座のもの。

一度、目の前にあって買わなかったのを後悔しているのは、戦時中、爆撃機の飛行音を録音したレコード。義理の父の話では、戦争末期の音楽の授業は、こういった音の聞き分けだったとかで、レコードがあるような学校は少なく、先生がオルガンで音を出して、子どもたちが「B29!」とか答えていたとか。

今聞けば笑い話にしかならないけど、当時は、物資不足の中、必死だったんだよな、それでも戦争を続けてたんだよな、と悲壮な思いをして聞いておりました。あのレコードに再び出会うことがあるのでしょうか。


ま、それはそれとして、そのSPレコードの音声を広島女子大学にいた時は、NHKに持ち込んでCDに音を移していただいていたのですが、ポータブルプレーヤーでできるようになりました。

それを何年か前の科研で購入し、戦前のSPレコードを聴いたり、授業で教室に運んで学生さんに当時の音声を聞かせたりしていたのですが、今回、研究室の移転の際、引っ越し業者さんとの契約の中で、段ボールに入らないものは自分で運ぶということがあって、今、自宅に退避させています。

この日曜日に、ようやく研究室に搬入できそう。置く場所がまだできていないのよね、というのが悩みではあるのですが。今日、なんとかなるかな。


話を戻しますが、昨晩、そのレコードプレーヤーの梱包をほどいて確認したんですが、ぷくやはるどんが、レコードの仕組みがよくわからないというので、手持ちのレコード盤を持ち出して話をして、家で再生して見せました。

ワクワクしてみていましたが、やはり、いまいち構造というか、理屈がわからないそうです。まあ、仕方ないか、と思いつつ、私たちが小学生のころ「小学〇年生」という雑誌の付録についていたレコードプレーヤーがあるとわかりやすいかなと思ったり。

CD、僕が高校生の頃だったかなあ、出てきたの。だから、高校時代はまだレンタルレコード隆盛の時代で、そのお店の袋を持っているのがなんかかっこよかったよね、と妻と話しておりました。

今期の授業で聞かせる予定はないんですが、どうしようかな。学生さんからのコメントシートを読んでいるんだけど、授業中の反応が薄い割に、けっこうしっかり書いてくるんですよね。授業をやっていると、この反応の薄さというのは、こちらの話の広げ方に非常に難しいものがあって、毎回、シラバスを見ながら、授業内容をどうするか考えちゃう。まあ、一年目だから、許してもらおう。

てなことで、もうすぐ、研究室でレコードが聞ける環境になります。


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