「アイヌ神謡集」を読みとく | |
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片山言語文化研究所 |
もうずいぶん前の本ですが、さっき、本棚の整理をしていたときに気になったので取り出してきました。
CDで、アイヌ語の神謡が聞けます。
富山大学の修士課程にいたときの指導教官が、アイヌ語の研究者であった浅井亨先生で、結局アイヌ語のお話は聞かずじまいだったのが悔やまれるのですが、以来、ちょっと関心があります。
北海道のラジオではアイヌ語講座があるようで、そのテキストも送ってもらったりしました。
今はポッドキャストで聞けるようになりましたから、すごいですね。
で、アイヌ語。
特に勉強するわけでもなく、勉強したわけでもないのですが、日本語訳を読んでいるとわからないことが音声CDを聞くとわかります。
「わかる」というか、詩としての音の響きというのは、やはり原語で聞くべきです。
アイヌ語で聞く音は、とてもきれいです。
詩歌の分野は、意味こそ訳せばわかると思いますが、音声という側面から考えると、原語は外せません。
聞いてわかるわけではありませんが、洋楽を聞く感じで、聞き流してもいいんじゃないでしょうか。
以前、アイヌ語の保護に関して書いたこともありますが、日本が多言語であった状況を単一言語にしていく過程でどれだけの言語が滅んでいこうとしているのかを少し落ち着いて考える必要があると思います。
多様性は大切だと思うのです。