この齢にして、自立するべき生活環境を変え、整えたい。個人的なこと故に、詳細な記述は差し控えたい。妻とも語りつくし、互いに前向きな方針を打ち立てた。
どこまで自分がやり切れるか、まったく想像できない。とりあえず、依存することなく、余生を生ききる考えである。周囲の方たちには、冷ややかにというか笑いを堪えながら、温かく見守っていただけたらと願っている。気分が落ちついてから、もう少し具体的に書くかもしれない。
そんな中、俳句の会、その毎月の冊子に載せていただく拙句を幾つか披歴したい。
早や歩き山吹の黄に後戻り
紫陽花は天の雫に目覚めたり
菜の花や線路に沿ひて黄に光る
鴉啼く寺の瓦の鈍色や
君子蘭いずこに栄える谷中路
コロナ禍のなかで詠んだ拙句も少し。
「ペスト」読む吾に問ひかけ夏は来ぬ
往来はマスク多彩に芒種なり
街角の騒擾消えた立夏かな
ハンカチをマスク代わりの粋な女(ひと)
ゆく春は自粛モードに何想ふ