小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

Dylan for ever

2014年04月06日 | エッセイ・コラム

 73歳になったら私はなにをしているのだろうか?
いや、何する以前に生きていることさえおぼつかない。

 昨日、はじめてボブ・ディランのライブにいった。
 素晴らしかった。4曲目だったか、「What good am I?」から胸がじーんとしてきて至福な思いに満たされる。ブルーズ、ロック、トラッド、心地よく身をゆだねるだけ。
 途中、なんとなく涙腺がうるうるしてきて困った。
白いスーツをきちっと着こなし、白いハットをかぶったディランは体形が変わらない。
最後方のエリアだったので、残念ながら表情は見えなかった。年寄は文句を言わない。

 今年5月に彼は74歳になる。ギターは弾かなかったものの、ピアノを伴奏し、力強くハーモニカを吹き、まったく衰えを感じさせない。
 かつて、ヒキガエルを潰したようなしわがれ声だと揶揄されたが、いまや年齢の重みで渋みがまして凄みさえ感じる。
 低音にも磨きがかかって、これまでにない新しいディランの魅力というか、深みさえかんじた。

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 今回は1500人くらいの箱の会場(ZEPP)で全国をまわり16,7回ほどの公演となるようだが、ディランの尽きない活力に敬服するし、心からあやかりたいと思う。
 最後はお約束だがBlowin in the wind。詩は同じだが、曲そのものは違う。
というより中身は同じだが、まったく新しい楽曲だった。ほんとディランらしい。

※今回の公演の楽曲は、固定されたセットリストの予定らしいが、アンコールの1曲目に「All alng,the watchtower」のはずだったが、なんと「Desire? (これはアルバムタイトルで曲名ではない。sorry)」だった。その他に1,2曲ほど違う曲を選んでいると思う。

※オープニング曲はこれでした。

Bob Dylan - Things Have Changed

 


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