抗がん剤による化学療法は、「毒をもって毒を制す」だと思う。もちろん、独断と偏見である。それ以上は書かない。
不思議なことに抗がん剤を投与してから、入院まえからの悩みだった「めまい」が消えた。目覚めのとき、排尿のときに頭や目がぐるぐる廻る。気持ち悪くて、転倒しそうになること度々。
それが消えた。元気復活、勇気凛凛である。深夜にブログの追加記事や仏語でリコメを書いたりした。
しかし、当日の昼ころからしゃっくりが出て止まらなくなった。看護士さんに相談すると、即薬を手配してもらう。「しゃっくり」は、立派な副作用であった。処方されたものは、ツムラの漢方薬で馴染みのもの。寝ている時、急に足がつったり、痙攣することがある。ハイキングの筋肉痛にも重宝する。
なんと我が家の常備薬で「しゃっくり」が治まった。だが、飲食のあとは必ずぶりかえす。たかが「しゃっくり」侮れない。続くと胸は痛み、呼吸が苦しい。それは、今日も続いている。
病棟のラウンジから祝日の不忍池をのぞむ。好日の下、スワンボートがみえる。日本は平和だが、素直に喜べない気持ちが強い。
ラウンジから夜明けを眺める。
▲小石川植物園に行ったときのもの。
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