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1945年8月15日、あなはた何を考えたか@石原吉郎『断念の海から』

 僕の好きな詩人、石原吉郎氏のエッセイ集『断念の海から』を、通勤のバスの中で読んだ。  かの宮本百合子氏は その『播州平野』のなかで、「八月十五日の正午から午後一時まで、日本じゅうが、森閑として声をのんでいる間に、歴史はその巨大な頁を音なくめくったのであった」と喝破したが、現実にはそれは未来社会を予想できた一部知識人の話であって、戦争の渦中に巻き込まれた普通の兵士にとっては そうではなかったの . . . 本文を読む
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