金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
70年代の香り伝える@兼六園横「カフェ・ド・ティー・エリー」
場所は「兼六園横」と言うより、「石川門前」と言った方がしっくりくるこの喫茶店、その名は「カフェ・ド・ティー・エリー」。しかし学生はみな「エリー」と呼んでましたよね。城内で学生時代を過ごした人は、知らない人はいないと思う。
そのエリーに、先日の気温38度はあろうかと言う日にウン十年ぶりに行ってきました。店のドアは開け放たれていて、店に入るなり、マダムの第1声は「クーラーないんですがいいですか」と。「全然大丈夫ですよ~」とお答えして、店の右側の卯辰山方面の望むソファー席に座りました。先客は誰もおりません。そりゃあこの時期、冷房のない店には普通の観光客は入店しないよね。
店内を見渡すと、たしかに窓はみな開け放たれ、各テーブル横に1台づつ扇風機が置かれています。店内の室温は33度はあろうか思いますが、なにぶん40度近くの気温の中を歩いてきた身には、室内はとっても涼しく感じます。そしてソファー席に窓の外の緑の樹々から、さやかに涼風が吹いています。まさに自然のクーラーですね。
1人で店を切り盛りするマダム(=昭子さん)は、相当なご高齢とお見受けいたしますが、これがまたチャーミングな方で、そのファッションも “70年代” って感じの超おっしゃれ~です。マダムはメニューを持ってきてくれた際に、「クーラーの代わりにスイカをお持ちしますね。サービスです」とのこと。その心遣いがありがたいですね。
メニューがこれまた手書きで、まるでそれ自体が美術館って感じです。そしてパフェ専門店?と思うほど、そっち系が充実しています。(昔からそうでしたっけ???)。今日は「木苺のクリームソーダ(990円)」を頂きましょう。
それにしてもこの店内、ちょっと時空を超えた異空間っぽいですが、落ち着くな~。50年近く前の学生時代にタイムワープしたみたい。店内のレイアウトや設えはこの半世紀、何も変わってないようです。(本当は変わってたのかもしれないが、小生の心のレンズにはそう映った次第です。)
お会計の時、「こちらの定休日はいつですか」と伺うと「一応金曜日ですが、なにぶんこの年齢なんで、不定休もあります」とのことでした。でもこの店を一人で切り盛りされるって、並大抵のことじゃないよね。
かつて城内キャンパスを学び舎とした諸君!!。このエリーが今の形態で営業を続けられる期間は、正直そう長くはないと思われます。ぜひ、一度、エリーにお越しください。きっと50年前のあなた自身に会えると思います。ただ、店主のマダムおひとりでやってるので、大人数で来店されるとかえってご迷惑になりそうです。そのあたりのご配慮よろしくお願いします
カフェ・ド・ティー・エリー、フォーエバー!
石川門を見ると、胸キュンとなります
エリー前から石川門を望む
店の入口
店内は昔のまま(涙)
ソファー席の窓からさわやかな風が・・
手書きメニュー、まるで画集です
青春の甘酸っぱさ炸裂!!
このソファー席が、くつろげるんだな
石川門って いいよね
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