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読み継がれる名著 @ 内田義彦『社会認識の歩み』

 


 世の中は「大量生産 大量消費 大量廃棄」で、単に消耗品だけでなく、音楽も、映画も、そして本もそうだよね。毎週山のような本が出版されるけど、翌月には姿を消します。ベストセラーと言われる小説だって、翌年には忘れ去られます。芥川賞受賞作でも 半年後に次の受賞作が決まったら、市場から消えます。


 そういう僕ですが、最近は本はほとんど買わないです。なんでかというと、読みたいと思う本がまずないから。本屋で「この本、50年後も読み継がれているだろうか」と自問し、「YES」と思える本だけ買います。あっ 仕事に必要な「新着情報」を手に入れるため、雑誌は何種類か定期購読してますよ。速報性という点でも、単行本は、出版された時点で、もう古本ですからね。


 という訳なので、最近は、本棚から昔読んだ本を取り出しては読み返しています。先週、内田義彦先生の『社会認識の歩み』を再読しました。(たぶん通算4回目くらい)


 生物は、個体発生は系統発生を繰り返すというけれども、社会科学的認識が育ってゆく場合にも、社会科学の長い歴史の歩みの結節点を上手にくぐり抜けてゆく・・・。(P76)


 「結節点」というのは、勉強するという意味では、「古典」と言ってもいいかもしれない。まあ、この本自体が すでに「古典」の域に達しているよね。1971年に出版され、手元にあるもので2006年の48刷です。確実に50年後も読み継がれていますね。

 

 

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