「未来でごまかすな」 ＠岡本太郎 『自分の中に毒を持て』

　今日で２０１６年度もお終いです。弥生三月から　花咲く卯月へ。でも「頭の栄養」もたくさん補給しないとね。
　
　さて、岡本太郎ほど　世間に誤解されている芸術家はいないように思います。その岡本氏の本『自分の中に毒を持て』を、通勤のバスの中で２日間で読み終えました。これ、きっと５０年後も読み継がれる本ですね。というか本自体は１９９３年の出版ですから、既に２４年経過しています。

　「うん　うん」と唸りながら　付箋をつけながら読んだもんだから、本はカラフルな「付箋のジャングル」状態になってしまいました。

　「今はまだ駄目だけど　いずれ」と絶対に言わないこと。“いずれ”というヤツに限って　現在の自分に責任を持っていない。生きるということは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて　現在を充実するということだ。過去に拘ったり、未来でごまかすなんて根性では、現在を本当に生きることはできない。（中略）“いずれ”なんていうヤツに、ほんとうの将来はありっこないし、（中略）。人間がいちばんつらい想いをしているのは、“現在”なんだ。やらなければならない、ベストを尽くさなくてはならないのは、現在のこの瞬間だ。

　人生観の変わる本です。