地鉄富山駅を背に、大通りの横断歩道を渡ると もうそこは「シネマ食堂街」です。シネマといっても、映画館はもうありません。昔あった映画館は 金沢の「駅前シネマ」系の映画館でしたね。
そのシネマ食堂街、雰囲気は金沢の焼き鳥横丁そのもの。いやー でもこういう雰囲気好きですね。で、その一角にある「岬」さんに伺ったのは「貝専門店?」だからなのです。私、実は自他共に認める貝好きです。
こういう感じの飲み屋街って 全国の地方都市に今も健在なんだろうね。まあ、ある意味ディープなエリアです。そういう店は超個性派の店主が、その空間を支配してることが往々にしてありますね。
なので、おそるおそる店の暖簾をくぐったのですが、とても上品な女将さんが一人で切り盛りされていました。7~8人程度のカウンターと2畳程度の小あがりもあります。女将さんを拝見して、一目で いい店であることを確信!!
カウンター奥の壁に 貝メニューの短冊が並んでいます。日によってというか、季節によって仕入れは変わるんでしょう。女将さんの方から、今日提供できる貝の名を言ってくださいました。
んじゃ 白貝と北寄貝を焼きものでお願いしまょうか。白貝(バイ貝じゃなくてシロ貝ね)は、いわゆる万十貝のことですね。いや~おいしかったあ。しかし貝の味もさることながら、女将さんの、一見客にも丁寧に接してくれる、その立ち振舞いに脱帽。まさに「人生の大先輩、かくありなん」って感じ。
いい店です。また行きますね。