金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
別々の人が、同じ本を読んで、同じことを思うって・・・
以前、早川義夫の『たましいのの場所』〈これです〉と言う本を読んでいて、ぴたりとページをめくる手が止まった。そこにはこう書いてあった。
じっくり、本を読みたいと思う、一気に読み通して、2、3日寝込んでしまうような本を読みたいと思う。李恢成の『伽倻子のために』がそうだった、最近では、島尾敏雄の『死の棘』がそうであった。後味が悪くて、読まなければよかったと思うような、読んでいて、いたたまれなくなる小説である。
「へえ~っ、おんなじことを思ってる人がいたんだ」とますます早川義夫に親近感を覚えた。
『伽倻子のために』は、ぼろぼろになった新潮文庫が、いまも自宅の本棚にあります。しかも3冊。この小説は、小栗康平監督で映画にもなりましたよね。南果歩のデビュー作でした。小生、名古屋の「名演小劇場」まではるばる見に行きました。早川の表現そのまんまの小説であり、映画でしたね。
ちなみに、『死の棘』も小栗康平が映画にしてます。同じような感性の持ち主って いるんだ~と思った次第。
映画の名シーン〈涙)
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