金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
「倚りかからず」生きることは 苦しい・・・
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10年ほど前になるかな、詩人の茨木のり子さんが『倚りかからず』という渾身の詩集を発表した。もちろんすぐに買い求め、繰り返し読んだ。
↓詩の全編は以下の通り・・
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
僕の周りにも
「死んでもラッパを離さない」ことに 最大の生きる意味を見出す人たちがいる
「孤高の北極星となって 人々に道を指ししめす」ことに 最大の価値を見出す人たちがいる
それは とってもすばらしいことだ。
でも、たちどまって考えようよ。
あなたの頭で考えようよ。
誰かエライ人が言った言葉ではなく、
それは、自分自身の体験を思索と葛藤から 見つけ出した 生き方なのか??。
そうではないだろう? 自分の頭で考えようよ。
そして・・
『倚りかからず』の詩に倚りかからないで 生きてゆきたいね。
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