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実直に生きる・・@ 寺川奈津美『はれますように』

 

 この本は、2015年の出版です。冒頭の10ページは、アイドル張りのカラーグラビアですが、たぶん本人が望んだわけではなく、出版社や編集者の意向なんでしょうね(と、思いたい)。

 

 まあ、慶応の理工卒で、NHKの「ニュース7」で気象情報キャスターをしてたわけですから、さぞかしきらびやかな人生‥と思われがちですが、本文を読めば、きわめて実直に生きてきたことが綴られています。マスコミ関係のキャリアは、鳥取の民放局の1年契約のキャスターとしてスタート。その後いろいろあっとぇ、郷里に一時、戻って、引きこもりのような時期もあったそうな。

 

 その後、NHKの看板ニュース番組への出演決定。鳥取の民放局時代の同僚や上司が、東京に訪ねて来てくれ、みんなで食事会をしていた時のこと。「忙しい毎日でしょ」と問われ「もうくたくたで、土日は寝ています」と笑って答えたら、元上司が「それはだめだ。寝てるヒマがあるんなら、災害のあった現場を見て回れ」と言われた。

 

 寺川さんは、本当にその通りだと思い、以後、災害現場を見て回り、被災者のお話を聞いて回ってるとのこと。地震や原発災害は、いかんともしがたいかもしれないけど、台風や大雨、大雪による災害は、お天気キャスターの言い方ひとつで、命を左右することになるわけですよね。この元上司もすごいけど、それを真正面から受け止め即実行し継続できるって、素晴らしいです。

 

 お天気キャスターの世界も、次ぎ次に新人が登場し、激しい競争の世界だと思いますが、同じ情報を伝えるにしても、現場感覚の有無や、その人の物の見方考え方で、違った伝わり方をするもんだと思います。現在は、夕方のNHKラジオのニュース番組に出演されているそうです。末永くご活躍されることを願っています。

 

 

 

 

 

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