金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
“はたらく”ってことは・・ @ 柿木畠 『手打そば 更科藤井』
柿木畠の『更科藤井』さんに8年ぶりくらいに伺いました。実は先月の日曜の午後に伺ったのです。確か日曜は昼の中休みはないはずでしたが、店は閉まっていたのです。そこで、夜の部で再チャレンジです。
店ののれんをくぐると、若い女性のバイトさんが4人もいらっしゃいました。しかもみなさん超美形です。開口一番「ここで、手の消毒をお願いします」。はいはい、わかりましたよ。店に入ってすぐに「手洗場」(トイレじゃないよ)がある店って、珍しいよね。でもこれが、飲食店の本来の姿だと思います。
先客は誰もおりません。店主が「カウンターでもテ―ブルでもお好きな方へどうぞ」と案内してくださいました。カウンターの右端に着席。カウンターは、隣席とも正面にも立派なアクリル板があります。春の第1波の時は、アクリル板の店もたくさんありましたが、いまもこの感染防止策を守り続けている店って貴重です。この店の「真っ直ぐさ」を感じました。こんな店で供されるものが、美味しくないはずありません。
今宵は「そば点心」(2100円)をお願いしました。これは
① 旬菜三点盛り
② 「卵焼き」「そばがき」「野菜かき揚の天抜き」からひとつ
③ 「ざるそば」「かけそば」からひとつ
という、酒肴と〆の蕎麦がドッキングしたいいセットです。飲み物は別で、エビスの瓶ビール(800円)をお願いしました。
どれもみな美味しかったですねえ。「野菜かき揚の天抜き」は、よくある野菜の細切りのかき揚げを想像していたら、旬の野菜がてんこ盛りでした。かき揚げと言うより「野菜てんぷらの豪華盛り合わせ」です。それがあまりに美味しすぎるので、思わず日本酒の「大江山1合」(800円)を追加してしまいました。〆のざるそばも、セットメニューにありがちな小盛りか思っていたら、すごいボリュームです。でも更科なので、次々喉を通過してゆきます。
さて本題、なんでこの日は若い女性スタッフが4人もいたのかというと、そのうちの二人は新人さんのようで、各々、先輩が「教育係」として付いている模様。で店主は、客の注文ににこやかに応じながらも、先輩職員の新人指導の様子を見守っています。僕の入店後、客入りがたて込んできたこともあり、先輩が自分で手早くやろうとします。すると店主からすかさず「あなたが、やってみてください」と「指導」がはいります。 つまり「新人さんにやらせなさい」ということですね。新人さんはもう目がグルグル状態ですが、それでも必死に食らいついてゆこうとしています。たしかに何事も、見てるだけでは身につきませんよね。
それに、客の立場からすれば、正社員だろうが、バイトだろうが、新人だろうが、ベテランさんだろうが、そんなことは関係ないですよね。みんな「この店の人」です。だから、店主も、店のスタッフ教育を真剣に、全力投球でしてるんだと思います。働くってことは、決して楽ではないよね。これどの業界でも同じです。そういえばこの店主さん、風貌もユニクロの柳井社長と似てらっしゃいまねえ。
きっと、次に伺うときは、今日の新人さんも、素敵な接客を見せてくれるでしょう。それを楽しみにしています。今日のお代3700円也。いろんな意味で大満足な夜でした。
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