金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
やはり「金沢は武蔵に『祥鮨』あり」です。

この知る人ぞ知る『祥鮨』は、武蔵のエムザ裏にあります。一見すると古の旅籠のような風情ある建物です。仕事のリタイヤの報告を兼ねて11ケ月ぶりに伺いました。そういえば、この店に初めて来たのはもう12年前になります。(これです)。
店内は相変わらず静謐な空間ですねえ。先客はおらず。カウンターのセンターに座らせていただきました。コロナが5類になっても、カウンターには隣席との間にアクリル板を設置しておられます。この生真面目さがいいですねえ。だってコロナは今また大流行だもんね。世間ではもう誰もそんなこと気にしてないけどね。
軽く切ってもらいましょうか。あと、ゑびすの瓶お願いします。リタイヤしたこと、退職後はいつでも夜の街に出てるぞ~と意気込んでいたけど、意外に夜に出歩く機会なないもんですね~などと、ご無沙汰をお詫びした次第です。
大将が「仕事をお辞めになるきっかけは何かあったんですか」と聞いてくださるので、「就業規則上はとっくに定年は過ぎているけど、後継ぎはいないもんで、続けざるを得ませんでしたが、ようやく立派な後任者が見つかったんで、スパッと辞めました」と、まあ大した事情ではありませんが、正直にお話ししました。すると大将「実は・・」と、胸の内をお話しくださいました。
まっ、そんな話はこれくらいにして、呑みましょうか。「『千枚田』のぬる燗2合お願いします」、すると女将さん「うちは2合徳利ではなく300mlですがよろしいですか」と。うんうん、その正直さがこの店らしいですし、大将が握る寿司にも、それが表れています。「あと小肌と甘えび、握ってくだい」。幸いにも?この日は終始、小生の貸し切りでしたので、大将の縦横無尽の鮨の話を、独り占めにできました。
このあと2~3貫つまんで〆は鉄火。本日の舌代、9700円也。大変満足しました、これから「短期集中スタイル」で、伺いますね。ごちそうさま。
« 哲学者 久野収... | つゆが温(ぬ... » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |