金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
こんなに客同士の会話が弾む店 初めてや~ @ 『寿し まるよし』
店の入口は左右二つあり、左は「寿し」の、右は「おでん」の暖簾がかかっています。どちらから入ればいいんでしょう? 意を決して「おでん」の暖簾をくぐります。な~んだ、入口は二つでも、店内の空間はひとつじゃないですかあ。
L字型カウンターのみのこじんまりとした店内には先客が5名。昭和テイスト炸裂ですねえ。女子大生と思われる二人組もおでんを食べています。いや~この雰囲気落ち着く~なあ。カウンター内には穏やかな物腰の大将と内儀さんです。
じゃあまず、刺し盛りからお願いしましょうか。ぷりぷりのガス海老、まぐろ、がんど等々・・ いい味です。葉蘭や寿司下駄など使わず、付け台に直置きですね。酒は「立山」を冷でお願いしましょうか。沖縄のカラカラみたいな酒器で供されます。
おでんは、澄んだきれいな出汁で、見たとおりの上品な味ですね。大根もこの上なく軟らかい。おでんのイカ耳を注文すると、大将は「はい、エンペラーお待たせ」なんて昭和ギャク?をかまします。こんにゃくは、富山の「あんばやし」みたいに、串に刺して柚子味噌がかかっています。
でもね、店に行ってわかりました。この店の最大のウリは おでんや寿司が美味いの云々ではなく、店のご夫妻の人柄ですね。大将は2代目とのこと。昭和41年から店に立っているそうです。先客同士も、みな初対面の様でしたが、僕らも含めて、こんなに店の客同士で話が弾む店、今まで体験したことないです。
それを自然にやってのけるのがご夫婦の熟練の自然体の接客ですね。いや「接客」という問題ですらはなく、店にたって客と話をすること自体が「楽しい」というオーラがご夫婦から出ています。
相当のご高齢のようで、事実、しばらく店を休んでいて、最近ようやく再開したとのこと。絶妙のタイミングで伺わせていただきました。いや~楽しかった。こんなにお腹も心も満足した店、久しぶりやなあ。これ一朝一夕にはできないよね。店と客が半世紀以上かけて作り上げて来たんだろうね。
金大と金沢駅、金大と西金沢駅を結ぶバスの本数も多いので、アクセスしやすさも抜群です。また来たいなあ~
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