金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
野町駅前『ちんちろりん』を40年ぶりに再訪
北陸鉄道石川線の野町駅前には、今も数件の飲食店があります。駅を降りて、白菊町方面に向かう用水沿いの小径の入口あたりに、この『ちんちろりん』があります。一見して、常連さんご用達って感じの「なかなか一人では入りにくい」オーラが炸裂の佇まいの店ですね。
実はこの店、40年ほど前に来たことがあります。就職してまだ日も浅い「新人さん」時代のことですね。泉学寮の同級生や後輩たちと一緒に飲みに来ました。その後一度も再訪することなく、いたずらに馬齢を重ね今日に至るです。
しかし、年齢を重ねると、来し方行く末に思いを馳せるのか、仕事をリタイヤする今、ふともう一度行ってみたいと思うようなり、意を決して40年ぶりに行ってきました。
渋い性格俳優のような大将がひとり。狭い店内はいい塩梅にあめ色‥と言うか黒ずんています。色彩的には白川郷の合掌造りの内部みたい(失礼!)。だって、ガスコンロじゃなく炭が赤々と燃えているんだもの。
壁にはメニューの短冊がズラリと並んでいます。刺身系は黒板に。「瓶ビールに、マグロ刺しとタイ刺しお願いします」と注文すると「マグロと鯛合わせて一人前にしましょうか」と大将。うん、うん、そう聞き返してくれる店はいい店です。
出てきた刺身の大変美味しかったこと。塩サバ焼きをお願いすると、「炭火焼き」です。焼き鳥を炭で焼く店はよくあるけど、魚を炭で焼くのって珍しいですねえ。大将にそう言うと「うちくらいじゃないでしょうか」とポツリ。
ほどなく、内儀さん(ですよね)も登場。この方がまた朗らかで物腰柔らかいいい人ですねえ。こういう女将さんがいる店で飲むと、酒がますますおいしく感じます。40年ぶりに訪ねてきたことをお伝えすると「まあ、それじゃうちが店を始めた頃ね」とのこと。おたがい40ばかり歳をとりましたが〈笑〉。
大変気に入りました。また伺いますね。
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