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真の「チャンピオン」とは @ 大江健三郎 『新年の挨拶』

 


 大江健三郎の文章はまわくどい言い方が多く、パッと読んだだけでは、何が言いたいかよくわからないこともしばしばです。

 この『新年の挨拶』は 岩波の広報誌『図書』に連載した随筆を集めたもので、この本も「ご多聞に漏れず・・」といったとろころでしょうか。

 このなかに、大江がその長兄の思い出を綴った文章があります、兄は弟(=健三郎)のことを「チャンピオンだ」と常々言っていたそうです。

 この「champion」というのは、今、わたしたちが普通に使っている「競技会の優勝者」という意味もあるけど、本来は「主義・主張の擁護のために闘う人」という意味らしいです。

 お兄さんは、もちろん、その意味で使っているんですね。お兄さんは 弟の良き理解者だったんですねえ。

 

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