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深い理解には 「汎用性」がある(らしい・・・) @益川敏英


 益川敏英氏は、言うまでもなくノーベル賞物理学者だが、平和問題や憲法9条、科学者の社会的責任など、社会的発言を積極的にする学者ですよね。同時に、受賞決定時の例のコメントをはじめ、おもしろいオッチャン的なキャラクターで親しまれている。まあ珍しいタイプの学者だね。

 15年前ほど、益川氏の書いた一般向けの文章を ある雑誌で読んだことあるんだ。それが冒頭の写真。カラーの顔写真は現在のものだけど、15年前は いかにも学者然とした 丸山真男的なカミソリのような風貌だったんだね。

 で、この文章でおもしろいなと思ったのは 以下のくだり。

 科学が多様化しているからといって、それに対応する研究をしていてはだめです。科学が多様化すればするほど、より汎用性のある基本的なことを、きっちり教えることが大切。重要なことは、幅広い視野を持った人間を育てることです。そのためにはまず、ひとつのことを深く理解することです。深い理解には汎用性があります。 

 普通は、「専門バカになるな」って言うでしょ。そのためには「いろんな勉強をしろ」ってね。でも、益川氏は その常識とは逆に、専門バカにならないためには、「ひとつのことを極めろ」っていうんだな。そこには、すべてに通じる真理があると。

 去年の金大祭に、講演に来ていたようだけど、是非 また来沢してほしいもんだね。


 
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