秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷秋点描

2010年10月15日 | Weblog
以前といっても、2007年前は10日にあげず
良く歩いたものだがそれから久しく歩いてない。

この集落は麓から山の斜面に沿って段々と民家が立ち並んでゆき
最終上の標高1000m近くの民家で終わる美しい集落だな。

秋の一日を久びりに麓から赤道(昔の生活道)辿りのんびりと歩いた
葺き替えられた茅葺き民家の風景は真新しい為か周囲の風景に馴染んで
ないようだな、馴染んでくるのは何十年か先かな。
以前の古い茅葺きが懐かしい気持ちがあるのかな。







葺き替えの茅葺き民家





以前(2006年)の古い茅民家






そこかしこの民家や畑、神社を懐かしい想いで眺めながら歩くとハデ木に稲穂が
掛かっていた、その向こうに田圃が、 さてはまだ米つくりが続いているようだな
田圃の横の石階段に上がると、居た、居た、上森さんだ!!
元気じゃったんやあ と声をかけると、わたしを認めて、やあ、元気やで。

いつも一緒にいる奥さんがそのあたりに居ないので聞くと
去年のいまごろ、バイクで怪我してのう、大分ようなったが野良仕事はまだじゃあ
ガードレールに持っていったがのう、ガードレールの方が、ガイじゃったわ。



ハデ木に稲穂





田圃があった




おお!!居た、居た!上森さんだ!
咥えたばこで真剣に手箕の修理

















細い赤道を大きな茅を背負うてゆく老婦






振り返れば天狗塚と天狗峠






昔の石積み 国の重要伝統的建造物群の石垣












最終上民家近くの家に住まわれている保存地区会長の南さん
南さんの民家はこの集落でも最も古くて、今年で築231年になる





2007年に訪ねたときに、葺き替えの茅を刈って束ねるとき、ビニール紐
では見っとも無いで、やっぱり茅にはかずらの皮が似合うわとかずらを咥えて
器用にまわしながら皮を剥いでゆくのに驚いたな。
いまじゃあ、こんな面倒なことするのは、わしぐらいじゃあと笑っていたが
手際よくかずら剥ぎする南さん(2007年撮影)




血色も良く、でっぷりと貫禄も付いてきた









コメント
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