山百合の一輪咲いて廃家あり
静寂、寂寥と混沌が入り混じり何時も想うことだが
佇んでいると自然への回帰を彷彿とさせる。
ただ、違うところは廃家には人々の営みがあったことである
手垢に塗れた廃家には、此処を終いの住みかと定めた強い意志が
漂ったことであろう。
希望に支えられた山の生活、苦しいことや不便なことも家族愛で乗り越えて
生活したであろうが、長い人生のなかで何かの拍子に生活が狂い始めたり
すると、なんらかの打開策として、故郷を後にして、若い家族は山を下り
年寄りは山に残ることになったりする。
その年寄りも順次に亡くなられて、子供たちは町に住みつき、故郷は
遠くなってしまうようだ、いまも、どこかの集落でお年寄りが亡くなり
廃家となっていくお家が何軒もあり、何時も哀しくなってしまうのだ。
自分にとって廃家を訪ねることは祈りの風景に出会うことであり、すべてを受け入れて
ともに人生に祈り、自然に祈り、生きて祈りつづける旅なのかも知れない。
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静寂、寂寥と混沌が入り混じり何時も想うことだが
佇んでいると自然への回帰を彷彿とさせる。
ただ、違うところは廃家には人々の営みがあったことである
手垢に塗れた廃家には、此処を終いの住みかと定めた強い意志が
漂ったことであろう。
希望に支えられた山の生活、苦しいことや不便なことも家族愛で乗り越えて
生活したであろうが、長い人生のなかで何かの拍子に生活が狂い始めたり
すると、なんらかの打開策として、故郷を後にして、若い家族は山を下り
年寄りは山に残ることになったりする。
その年寄りも順次に亡くなられて、子供たちは町に住みつき、故郷は
遠くなってしまうようだ、いまも、どこかの集落でお年寄りが亡くなり
廃家となっていくお家が何軒もあり、何時も哀しくなってしまうのだ。
自分にとって廃家を訪ねることは祈りの風景に出会うことであり、すべてを受け入れて
ともに人生に祈り、自然に祈り、生きて祈りつづける旅なのかも知れない。
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