秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(紅葉と祖谷八景と財布カラカラッ)

2012年11月04日 | Weblog

このまま台風が来なければ、今年の紅葉は最高に綺麗~!
と確か言った覚えはありまするが、イマイチハッキリしません。
下った先の町の紅葉の方が、いい感じに染まっております。

猛暑から、そのまま冬の気候になったような山間部。いつもの、テキトーな想像ですが
葉っぱが季節を自覚出来ないまま、染まるのが、トンチンカン?になっているんだと、思います。

まだ、紅葉は途中ですよ。バラバラで染まっております。揃わない打楽器みたいな?そんな感じです。
淡い黄色が、全体的に多いです。

…で、紅葉情報等、伝えられなくて、ゴメンなさいね。
前回のエッセイでお察しの通り、ワタシ、めちゃくちゃ忙しかったのでした。
法要は、自宅で行いまして、食事はお墓のあるヴヴヴ星人の自宅をかり
早い話、空き家の敷地周り、家の中、墓掃除、
そして、我が家のお掃除。そして、お料理の数々。夢遊病者のごとく、一人で働きました。

主人のお姉様夫婦、甥カップル甥家族、合計8人には、祖谷八景に泊まって頂きました。
古民家の予約をしていることしか、伝えていなかったから、岡山を出る前に
ネットで甥のお嫁さまが、調べたらしい。

そして、あのイングリッシュ超ゴージャスな古民家の宿泊を
ワタシがプレゼントしたのだと、にわかに思い込み…
『お・おばちゃん…もしかして…スゴイ高いところ、予約してる…
え~?めちゃくちゃ、宿泊料金~高い~!』と恐縮しながら、祖谷に向かったそうです。
※ケッケッケッ

…で 私の案内のもと祖谷八景到着。
玄関の戸を開けた途端、みんなが、歓喜の声をあげた。
『うわあ~!スゴイ~!キレイ!』
ワタシは、まるで自分が建てたかのように、玄関先で、オーナーと立ちつくし
満悦の笑みを浮かべておりました。

オーナーの説明の前に、屋敷の説明をしたくて、たまらないわたくしは、
足がねずみ捕りの粘着シートの上で、小刻みに足踏みしているような?
へんてこな動作を、していました。

…で、やっぱり止められない~!
しゃべりたい~!
説明した~い!説明させてくれ~!
口と足が同時に、反応する。
『入って入って』
『築300年よ~スゴイだろう~!』
『寝室も二部屋あるんよ~!』
『トイレは水洗、お風呂もキレイよ~』
『いろりの炭も全部、準備してくれとるし、暖房付き~!』

まるで、自分の別荘のように、説明してしまう…仕切りたがる悪い癖…
ゴメンなさいね~オーナー様!

そして、オーナーが動き出した。こいつも、説明したくて、ウズウズしてる…?
「布団は、足らなかったらここにありますから、コーヒーも自由に飲んで下さい。
米も使って下さい。みかんも食べてよっ」

甥のお嫁ちゃまが、小さな声で囁いた。
「ここから、ネットに出ていた、料金の高い古民家が、見えるんですね」
『そうなんよ~ワタシは、あそこを予約する、甲斐性はないよ~!この家には、祖谷の匂いがするよ~ええところだろ~』※注…満悦のどや顔…化粧崩れかけ

子供達は囲炉裏ではしゃぎ、女性陣は、台所ではしゃぎ、めちゃくちゃ喜んでおりました。
喜んで貰えて、よかったです。
ありがとう。祖谷八景のオーナー様。
あなたが修復した隠居で、全く他人の私達は、こんなにも、ワクワク出来ます。

12月は水道水が凍るので、お休みするみたいです。予約してみて下さい。丁寧に断って下さいます。

星がスッキリと、輝いております。
月も、大気を一杯に吸いながら、静かに鎮座しております。

今夜の気温 5度。
一気に冬ですよ。
今日遭難された方々が、おります。明日の捜索になりそうです。無事でありますように。
祈っております。

紅葉しなくても、ぐちゃぐちゃな色の山々でも、そんなのどうでもいい…
爺やんや、両親の想い出の詰まった、この山々は私の宝物なのです。
冬を前に…冬かも?
やっぱり 幸せに包まれている わたくしで在りました。
感謝 ありがとう

追伸…法事で財布が
枯木になりました。
枯れ葉は、枝に返らないから、死ぬまで働きます。
草 々









うっすら霧氷












冬枯れの山