奥祖谷は秋の末なりもみじ葉の散りてわびしき庵の庭かな
ひとりねの庵に洩れ来る月あかり行く秋惜しみ窓に佇み
行く秋を星ふるさとに佇みて末のもみじ葉ふたひらみひら
暮れ果つる秋の奥祖谷やまのべにこがらし吹きて侘びかりけり
流れつつ祖谷の谷水くみをけど木枯らし吹きて果つる秋かな
鹿鳴きの夜空も焦がす渦を見し
行く秋や節くれ多し老婦の手
行く秋や刻々迫り旅立ちぬ
流れつつ澄みし心の暮れの秋
奥祖谷や二つ三つ夜の秋惜み


ひとりねの庵に洩れ来る月あかり行く秋惜しみ窓に佇み
行く秋を星ふるさとに佇みて末のもみじ葉ふたひらみひら
暮れ果つる秋の奥祖谷やまのべにこがらし吹きて侘びかりけり
流れつつ祖谷の谷水くみをけど木枯らし吹きて果つる秋かな
鹿鳴きの夜空も焦がす渦を見し
行く秋や節くれ多し老婦の手
行く秋や刻々迫り旅立ちぬ
流れつつ澄みし心の暮れの秋
奥祖谷や二つ三つ夜の秋惜み


