僅かに、微かな晴れ間の一日を山歩きにと秘かに楽しんだ
ひとり、黙々とあるく、かすかな薄曇の日差しだが、蒸し暑い
だが、稜線にいたると吹き抜けて去る夏風は涼しく生き返る
この山域はよくひとりで歩くことが多い、この広い展望を黙々と
眺めるのが好きである、ひとり佇む、もう、何年か前になるのだろうか
九州美女の人たちと賑やかに歩いたこともあったよな、あの時はルーペで
花を拡大して不思議な世界に魅了された遊びをしながら歩いたなあ
そんな、他愛も無い事どもを思い出してはニヤニヤしている自分にはっとした
雨粒や猛りし野には夏あざみ
山頂に立ちて予期せぬ夏かすみ