およそ便利な暮らしとは真反対の自然の真っ只中で暮しているお年寄りたちは
体力の衰え、足腰の衰えや病いを持ちながらも畑を耕して食料を得て生きてきた
お年寄りがよく口にする言葉に、身体が動けんようになったら、もう、お仕舞い
子供の世話になるか、介護のお世話になるかよ、そうなったら生きとっても面白う無い
そやから、年寄りの仕事は身体を動かして精一杯生きていくことが仕事なんよと
あっけらかんとした顔で話をしてくれる
古茶淹るる老婦の皺に母を見し
豊凶占ふ農婦に半夏生
夕映へ祈りしづけさもねぶの花
染めて且つ落つ病葉に旅の僧