秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ (謹賀新年・今年のうし女達)

2016年01月06日 | Weblog


前略・謹賀新年。
読者の皆々様、本年もこの拙い宿借りエッセイを、宜しくお願い申し上げます。


我が家の娘達も、二泊三日人並みに、帰省した。
我が家の娘は、母親のこととなると、妙に異常なくらい、心配性の化け物に取りつかれる。
母親思いは有難いのだけれど、正直、疲れる。

大晦日まで、仕事だった私の疲労感は、半端なかった。うかつな事に
娘達の前でクシャミの連発という、粗相をしでかした。

娘 こちらを チラッと見る。
『母ちゃん、しんどいん?風邪ひいとん?』
「ちょっと疲れが、溜まっただけよ~」
『病院いきなよ~風邪みたいでも、ちゃんと検査とかせな、どんな病気が、隠れとるか判らんよ~』

「クシャミ2回だけで検査してくれる医療機関あったら、日本医師会は崩壊するわ!!」とココロで雄叫びを上げ
軽~く、無視をして、お食事の支度をして、三人で美味しく頂き、先にお風呂に 入る。
で、お風呂から出てきた ワタシのパジャマ姿を見て、再び 娘達が、悲鳴を上げた。
『母ちゃん!!そのお腹、どしたん!!なんで、そんなにでとん!!』
「ちょっと2日くらい、ベンピ気味なんよ」
『母ちゃん!!腹水溜まっとるんじゃないん!?オカシイよ、そのお腹は!!』

「バカタレ!!このお腹が腹水なら、日本中の中年のオッサンオバサン、みんな肝臓病で死ぬわ!!」
と ココロで叫びながら、軽ーく無視をして、年越し蕎麦の支度を した。
『母ちゃん、年越し蕎麦って絶対に食べないかんの?』炬燵から首だけを出して
腹筋を鍛える姿勢で?長女が、尋ねてくる。
「長く健康にって言う由来で昔から、食べるんよ」
『ふう…ん、そうなん』
「そう、そう、父ちゃん死んだ年も、ちゃんとお蕎麦は、食べたよ~」
『ほんなら、ごじゃで』
大晦日 12時まで 起きていることは、キツかった。座ったままで、寝てしまっていた。
12時五分前に 娘達に起こされ、シドロモドロで、『明けましておめでとう!』とご挨拶をして、そのまま 布団にて、撃沈。

2日には、親子揃って、初詣。
長女の彼氏君も 一緒に出掛けた。
彼氏君を見ながら、頭を過るのは ただひとつ。
(仮に奇跡的にこの彼氏君と娘が結婚すれば、ワタシが死んだら、この男子に
ワタシの骨をひろって貰うのか?)
これまで 全く 異なる人生を送ってきた、25歳の若者。
今時の?若者。
昭和コテコテのワタシ。

骨を拾ってもらう。なんか複雑な気分。
そんな気分で 四人でおみくじをひいた。
おみくじを 近くの木に結ぼうとして、また おみくじを 広げて見直した。
この行為が またまた、とんでもない シーンへと 展開する。
次女が、ポツリとくちに する。
『母ちゃん、何を見直したん?』
「あぁ、健康のとこ、見るの忘れとったけん、見直したんよ」
と説明しながら、枝におみくじを 結ぶ。

次女が、私の側で うつむきながら 呟く。
『母ちゃん…何か…隠しとんじゃあないん…病気とか、隠しとんじゃあないん、言うてよ…
隠さんと、なんでも言うてよ…』
次女は 涙を堪えているみたいだった。
……
……
母ちゃんは
膝と脚がいたいだけ。
……病院の湿布あるし
……

来年から、おみくじを見直すのは 絶対に止めよう。と 強く 決心した わたくしで ありました。
ちなみに、中吉でございました。
かしこ