秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(前略・お菓子女史様への手紙)

2021年01月17日 | Weblog
コメント、ありがとうございます。
24歳の時に、凍結デビューされたのですね。
新居屋住宅、そうそう、あの頃は賑やかな時代でしたねー。

教員の先生達や、地元の子育て世代の住民で、沢山の靴音が響いたものでした。
今も健在ですよ。新居屋の住宅。
多分、コンクリート造りによる、湿気との闘い?だったのではないでしょうか。

取り壊されたり、無人になったり、長い年月の間で、祖谷の住宅事情も寂しくなりました。
私の凍結デビューと言うか、水トラブルデビューは、中学生の時だったのですよ。
あれは、母が入院していて、一人で家に居た時の冬の夜。

我が家の造りは、本当に本当に貧相でした。お風呂場は五右衛門風呂で、お菓子女史様には、
絶対にピンと来ないと思いますが、今ではうどん店で見かける時もある、巨大な鉄釜。

巨大な鉄釜をコンクリートで囲み、浴槽の形を造り、下から薪で沸かすしくみ。
人間を生で沸かすのでございます。

で、そのまま入ると大火傷になりますよねー。今回みたいな指先の火傷で済む訳がございません。
釜の底に板を敷くのですが、板は軽いわけでございまして、自然に浮いてくるのでございます。

でね、釜に入る時、現在語に訳せば、浴槽に浸かる時にコツがございまして、板に足を乗せながら
、左右の足を上手にカックンカックン乗せながら、身体も一緒に沈んでいくのですよ。
で、良い湯だな〜♪なんて油断していたら痛い目に遭うのです。

直接釜の下の部分に足が触れたら、痛いー熱いー!と悲鳴をあげるようになる。
でね、慣れたら案外上手になってね、オカッパ頭は気分上々でお風呂に入っていたのでございました。
そうそう、お風呂はあの頃は、3日に一回くらいだったと記憶しております。

そんな、冬の或る夜。
隙間だらけのお風呂場の外で、バシャバシャと水の豪快な音がしまして、
トタン屋根を水の叩く音がしまして、オカッパ頭は気付いたのでございます。
「ホースが、外れた!」 

今でもそうですが、ホースはジョイントで所々が繋がっております。
そのジョイントのゴムパッキンが、凍結を繰り返して傷んでいたのか、兎に角外れたのでございます。

わたしは咄嗟に長めの上着を纏い、外に出て溢れるホースの水を、
全身に浴びながら水とジョイントと格闘したのでございます。
焦れば焦るほど、ジョイントにホースを上手に差し込めなくて、必死で差し込んで、
それでもホースはジョイントから外れよう、外れようとするので、
ビニールテープでホースとジョイントをグルグル巻にして結ぶようにして、
その場を凌いだのでございます。

今思えば、ジョイントに付いていたゴムパッキンが、水の勢いで流れて外れたのだと思います。 
それからは、ジョイントとホースとの理屈が理解できて、殆ど水を浴びないで
キッチリと接続出来る職人?になりました。

で、話は脱線しましたが、本当に気軽に皆んなで集まれなくなりましたね。
祖谷のみんなは、変わりないかって?
変わりないですよ。

イケイケギャルもこうたろうも、帰りたくて、帰りたくて堪らないみたいです。
ブログの主人様も、安定した健康生活を維持しながら、松山の山を徘徊しているみたいです。

職場の私の隣には、
「糖尿病予備軍バツイチ女子」が、座っております。
一緒にお仕事しております。

でね、あの牛トラマンの凧の写メを彼女に見せて、私が酷く嘆いたらね、
彼女らしいでしょ。言ってくれたのよ。
『あんたなあ、あんなん、みんな、車でピューと走るけん、誰もちゃんと見てないわー!
気にすることないわー!気にしなやー』って。
彼女らしいでしょう。

イケイケギャルからは、ひたすら感謝とラインが届き、
つむじんこちゃんは、味のある絵で良いよーと届き、
チー○ちゃんには、電話で可愛い絵だよと慰め?られ、
娘達からは、ヤバい扱いをされ、落ち込んでいたら、あの纏まった雪!

でね、あの雪の塊が、牛トラマンの不細工な鼻の辺りに丁度積もってね、
牛トラマンの絵が、ちょっと格好良く見えてね、わたしゃあ、
雪が溶けないでいてくれたらいいのにって、真剣に思っちまったのさ。

でね、コロナが終息した暁には、みんなが帰省出来たら、
やりたいなあーって考えていることがあってね、
村の写真展。おとべえさんと、テラオの兄さんの写した写真を、
ヤマガラ文庫に展示して、日曜日1日だけの、
『祝・コロナ終息
ヤマガラ文庫1日無料カフェ』 
ね、なんか、良さそうでしょう。

資金?無料の資金って。そんなん心配いらないよ。
多分お菓子は、貴女が持参して、パンはつむじんこちゃんが持参して、
コーヒーはテラオの兄さんが持参して、その他もろもろは、
ブログの主人様が多分出してくれると、信じております。

本当、一日も早く終息して、
『ふつう』に戻りたいね。
長い手紙になりました。ごめんなさい。
みんな、色んな事情を抱えて頑張っています。
想い出をエネルギーに変えて、新たな思い出を創る為に、
それぞれがそれぞれの場所で、生きていようね。
窓の外は粉雪です。
メレンゲの雫が、風に舞っております。
お身体、ご自愛ください。
    
 ドーナツしか作れない菜菜子より
       
          かしこ


























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