この辺りには、清水が湧いている場所がたくさんあるようです。ここは宮鼻の清水という場所です。
この周辺の人たちは、自然の恵みとして生活用水として利用しています。
近くに神社がありました。高坂台地の南端の宮鼻地区にあるこの神社は、江戸時代からこのあたりの鎮守として祀られてきた神仏混淆の社です。当時から残されている神宝である阿弥陀如来の懸仏が「八幡様の身正体」として崇拝されているそうです。八幡神社境内から越辺川流域に広がった肥沃な田んぼが見渡せ、境内の左手に手水場、また、日枝神社と天満天神社の社が合祀されています。
この幹の根元を見てください。根回り8mの大ケヤキで、 市指定天然記念物だそうです。江戸時代に宮鼻地区を知行した旗本横田氏は武の神様として崇敬されている八幡神社に自らの兜の八幡座(兜の鉢の頂上)を納めたと伝えられています。幹周り約7.8メートル、樹高約8メートルで市指定の文化財となっているこのケヤキは樹齢約700年と推定されています。八幡神社の御神木とされてきたこのケヤキは、古くから地域の人の心の拠り所であり、農作業の合間の涼をとる憩いの場所として親しまれてきました。
離れて見ると、このように太い幹がよくわかります。
つづく